あるベンチの1日

「あるベンチの1日」シリーズは、モスクワ地下鉄のリーシスカヤ駅が舞台となっている。さまざまな物語やコメディーが、毎日ベンチの上でくりひろげられる。1958年にこの駅が開業して以来、このベンチはどれだけの人を見つめてきたのだろうか。

「あるベンチの1日」シリーズは、モスクワ地下鉄のリーシスカヤ駅が舞台となっている。さまざまな物語やコメディーが、毎日ベンチの上でくりひろげられる。1958年にこの駅が開業して以来、このベンチはどれだけの人を見つめてきたのだろうか。

Andrey Kalmykov
リーシスカヤ駅と名付けられたのは鉄道リーシスキー駅に隣接しているからという理由だけではない。ここにはラトビアの首都リガに関するものがたくさんある。リガの建築記念物やラトビアの他の街の風景などの浮き彫りが、それぞれのベンチの上にある。
これらの作品のラトビア人作者の名前は知られていない。建築群の責任者はラトビアの建築家レインフェリドスとアプシチス。
モスクワ地下鉄が開業したのは1935年。当時は13駅しかなかった。最初の路線はソコーリニチェスカヤ線とアルバート・ポクロフスカヤ線。両路線は今でも大活躍中。
現在モスクワ地下鉄には195駅あり、うち44駅は文化遺産になっている。2020年までにあと79駅建設される予定。
モスクワ地下鉄は発展、成長し、郊外まで延びている。そして美術館風の駅舎や建築記念物というかつての特徴が失われつつある。
今日重視されるのは美しさよりも機能性。駅の仕上げに使われるのは、昔のような大理石、モザイク、ステンドグラスではなく、コンクリート、金属、セラミックなど。
地元の市民や旅行者に中心部の古い駅が人気なのは、これが理由である。中心部の駅は、ソ連最高の建築家によって個別に設計されている。
中心部の古い駅では、パネル画、彫刻、シャンデリアなどを撮影する、カメラを手にした旅行者をよく見かける。
モスクワ地下鉄では学ぶこともできる。一部駅舎の円柱、壁、通路などには、化石が含まれる堆積岩や変成岩の石材が使われているため、中生代の珊瑚、海綿動物、腕足類、腹足類、またその他の軟体動物が、当時の姿でそのまま残っている。
コムソモールスカヤ駅やドブルイニンスカヤ駅には、オウムガイやアンモナイトなど、20種類以上の軟体動物の殻がある。
モスクワ地下鉄の機能性は高まっている。大部分の路線の列車には無料Wi-Fiがある。地下鉄のウェブサイトvmet.roに接続すると、最新ニュースだけでなく、映画まで見れてしまう。