爺爺岳(ちゃちゃだけ)は国後島で最高峰の火山である。人々は、飛行機で爺爺岳に近づくと危険であると言う。この火山は山頂からだけではなく、山腹からも毒ガスを発している。いくつかヘリコプターの墜落事故があったが、このガスが事故原因かもしれない。火山への道のりは長く険しい。天候が良くても、3日間はかかる。
ITAR-TASSロシアの探険家で科学者ニコライ・プルジェヴァリスキーは、1870年代に極東地方の南部を訪れ、アムール州のアムール川沿いにある燃える山について初めて書いた人であった。300年以上にわたりこの山から煙が燻っている。山には石炭がある為、ある時何らかのきっかけで燃え始めた火が未だ消えずに、山肌の空気に近い所から煙が出ているのであろう。
Press Photoヤクーツク近郊、レナ川の支流のシンヤヤ川にある「レナ川の柱群」。川沿いの石の「柱」は何十キロも続く。高さは100メートルもあり、その光景は圧巻である。柱は、およそ5億5千万年前に形成された石灰岩で出来ている。柱自体は、より「最近」およそ40万年前にできたものだ。
Lori / Legion Media北極圏近く、ヤクーツクのバラガン・タス火山。直径990メートルの綺麗な円錐形である。山肌は玄武岩と軽石で出来ている。地質学者によると、火山の年齢は不詳であるが、おそらく数百年前に出来たものだろう。
Yuri Efremov休火山のアニュイスキー火山は、チュクチ自治管区のモニ川近くの人里離れた所にある。地質データによると、アニュイスキー火山の最後の噴火はおよそ500年前であった。今のところ、この休火山が再び活火山となる兆候は全く見られない。ロシアで唯一、全長55キロの火山洞はこの火山にある。
Press Photoウソルスキー塩類鉱床は、15世紀から塩の採掘が行なわれてきたソリカムスク市の近くにある。帝政ロシア時代、木製の管が塩の採掘に使われていたが、現在残るのは1906年に掘られたリュドミリンスカヤ試錐孔だけである。20世紀初頭、ロシアで初めてカリウムが発見されたのもここである。(リュドミリンスカヤ試錐孔ではなく、ウソルスキー塩類鉱床で発見された)
Press Photoカバルダ・バルカル共和国にあるナルザノフの谷。カフカスとロシア南部はミネラルウォーターが有名である。カバルダ・バルカル共和国の泉は知名度がそれ程高くないが、研究によると、かつてロシア帝国の上流階級が保養所として好んだピャチゴルスク、エセントゥキとキスロヴォツクの水と同等の治癒効果がある。
Lori / Legion Mediaカバルダ・バルカル共和国のチェゲム川のほとりにはチェゲム滝がある。水は、高さ50~60メートルの崖と崖の割れ目からチェゲム川の濁流に落ち、数多くの虹ができる。冬になると滝は部分的に凍り、パイプオルガンのパイプのような氷の柱が出来上がる。
Lori / Legion Mediaカバルダ・バルカル共和国にあるゴルボーエ(水色)湖もユニークである。湖水の成分によるにより、湖は濃いターコイズ色である。晴れている時、水は完全に透明な為、視程は70メートルに達する。この湖に流れ込む川は一つもない。湖水は全て湧き出た地下水である。
Lori / Legion Mediaダゲスタン共和国にあるサリクム砂丘は首都マハチカラ近郊にある。ロシアの専門家によると、ここはユーラシア大陸最大の残存する砂丘である。周囲の地層は時と共に変化してきたが、この砂丘だけは時が止まったかの様に姿を変えていない。砂丘の標高は最も高い所で250メートルある。砂は細かく金色で、まるでミニチュアの砂漠のようだ。
Alexander Perevozov / Geophoto.ruブルリンスコィエ塩湖はアルタイ地方にある。1984年まではここで食塩の採掘が手作業で行なわれていた。しかし、機械化後に塩の結晶が育たなくなり、採れた塩は家畜用にしか使えなくなった。湖水の成分が珍しかったため、そのバランスが崩れてしまったようである。湖は深い所でも深さ1メートル程度しかない。
Press Photo「七人兄弟」は、チェリャビンスク州のウラル山脈にある崖である。この崖はここの地方では珍しく背が高く、30~35メートルある。地元ではこの崖にまつわる伝説が数多い。岩は小さな灰色の結晶からなり、輝縁岩、もしくは粗粒玄武岩(ドレライト)であると考えられる。
Lori / Legion Mediaバスクンチャク塩湖の隣にはボリショエ・ボグド山がそびえ立つ。三畳紀初期の石灰岩(およそ2億5千万年前のもの)と粘土が山を覆う。8世紀頃から、シルクロードでの交易の為に湖で塩の採掘が行なわれてきた。現在でも食塩の採掘が行なわれている。
Lori / Legion Mediaヴォルゴグラード州のエルトン湖はヨーロッパ最大の塩湖である。表面積はおよそ150平方キロメートルある。湖の名前は、カザフスタン語で「金色の湖」を意味するアルティン・ヌルに由来する。エルトン湖の湖底には塩と硫化水素が含まれる泥があり、この泥は神経系、筋肉や骨に有益であると考えられている。昔は貴族や皇族が保養のためにエルトン湖を訪れた。
Lori / Legion Mediaヴォルゴグラード州のドン川には非常に興味深い地層が見える所がある。古代の砂からなる白亜(チョーク)の山だ。大昔、ここは海底だった為、古代の鮫やプレシオサウルス(訳注:小さな頭部に長い首、短い尾に4つのひれ状の肢を持つ絶滅した海洋爬虫動物)の化石が発掘されている。白亜の山は高さ100メートルもあり、ヨーロッパ最大級であると考えられている。
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