18世紀初頭、ロシアでは、静物画が絵画の独立したジャンルとして確立された。このジャンルに取り組むアーティストたちは、さまざまな方法を用いて、周囲にある物体との自分の関係を寓意的に表現した。ここに、ロシア人画家による17点の静物画の作品を集めてみた。 // 「静物画」、イリヤー・マシコフ、1938年
Ilya Mashkovほとんどの場合、アーティストたちは付加的な象徴的意味が含まれる日常的な物体を描いた。 // 「海岸で」、コンスタンティン・コロヴィン、1910年
Konstantin Korovin20世紀までは、静物画は絵画に入門する者が習得すべき「学習」のジャンルとみなされており、まともな画家が取り組むべきものではないとされていた。20世紀初頭は、ロシアの静物画の全盛期とされ、静物画が他のジャンルと同等の地位を確立した時代だった。// 「美術の特性の静物画」、ジナイダ・セレブリャコーワ、1922年
Zinaida Serebryakova画家たちは、視覚的言語の可能性を拡げるべく努力した。その結果は、静物画に最も生き生きと表現されている。新たな題材、表象と画法によって価値が高まったロシアの静物画は、急速に発展した。15年間に、静物画は印象主義から抽象美術へと一気に発展を遂げた。 // 静物画、ニコライ・ボグダノフ=ベルスキー
Nikolay Bogdanov-Belsky女性頭像の静物画、クズマ・ペトロフ=ヴォドキン、1921年
Kuzma Petrov-Vodkinアスパラガスとイチゴの静物画、ジナイダ・セレブリャコーワ、1932年
Zinaida Serebryakova静物画、「ハリストスは昇天召された!」、ニコライ・ボグダノフ=ベルスキー、1915年
Nikolay Bogdanov-Belsky果物の静物画、イリヤー・マシコフ、1908年
Ilya Mashkovハムの静物画、ナタリア・ゴンチャロワ
Natalia Goncharova手紙の静物画、クズマ・ペトロフ=ヴォドキン、1925年
Kuzma Petrov-Vodkinキジの静物画、ボリス・クストディエフ、1914年
Boris Kustodiev靴と鏡の静物画、ナタリア・ゴンチャロワ
Natalia Goncharovaスライスされたスイカの静物画、イリヤー・マシコフ、1937年
Ilya Mashkov甘菓子の静物画、ボリス・クストディエフ
Boris Kustodiev緑のテーブルクロスにのせられたティーセット、マヤ・コピツェワ、1958年
Maya Kopitsevaリンゴと葉、イリヤー・レーピン、1879年
Ilya Repin花と果物、イヴァン・フルツキー、1830年代
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