ロシア伝統のキャンディーで「スイート・ドリーム」を

菓子類のユニークな祭典「スイート・ドリーム」が、モスクワから1,800キロ離れたエカテリンブルクで始まった。この祭りへの来訪者たちは、世界のさまざまな場所からの一風変わったデザートのほか、ウラル地方やロシア各地からの伝統的な甘菓子を試食することができる。
菓子類のユニークな祭典「スイート・ドリーム」が、モスクワから1,800キロ離れたエカテリンブルクで始まった。この祭りへの来訪者たちは、世界のさまざまな場所からの一風変わったデザートのほか、ウラル地方やロシア各地からの伝統的な甘菓子を試食することができる。その中には、ヨーロッパとアジアの境界に位置するウラル地方でしか手に入らないものもある。
ロリポップは、古代ロシアでは社会的階層に関係なく人気だった。ロシア人は、糖蜜と蜂蜜を沸騰させてロリポップを作っていたが、その歴史は14世紀まで遡り、それが今でも国民的な好物であり続けている。
伝統的なレシピに従って作られたロリポップの外見はこのようなものだ。おんどりの形をした棒付きキャンディーは、ロシアでは500年以上にわたって日常的に存在してきた馴染みのある品だ。それは古代ルーシとソビエト時代の象徴であり、ロシアのバザールでは依然としてよく見かけることができる。
クングル(ペルミ地方)に由来する手作りの「ヴャゾフ」ジンジャーブレッドのクッキーは、ヴャゾフ=コズィホフ家で考案された古いロシアのレシピに従って焼かれる。パン生地には自然の材料しか使われない。
ロシア風ジンジャーブレッドのクッキー生地は、天然蜂蜜かバターと一緒に混ぜ合わせられ、シナモン、ウコン、ショウガ、そして黒胡椒という特別な配合のスパイスが加えられる。詰め物には、リンゴやクロフサスグリの実のプレザーブが用いられる。
ペルミ地方の伝統には150種類以上のジンジャーブレッドの形状があり、その題材は贈り物、イースター、クリスマス、結婚式、子供向けなど、さまざまだ。どのジンジャーブレッドの形状も、ロシア人におとぎ話に出てくる家のような感覚を与える。それが連想させるのは、家族生活がもたらす癒しと、小鬼やバーバ・ヤーガという妖婆が登場する迷信話である。
エカテリンブルクに拠点をおく菓子職人たちは、自然の材料を用いて最も奇抜な形や色のキャンディーも作っている。
ブリヌイとも呼ばれるライ麦のパンケーキはウラル地方の伝統的な名物で、特別の技術を使ってできるまでに 10時間もかかる。ほとんどの時間は、イーストの準備をする作業に費やされる。これらのパンケーキには独特の酸味があり、液体状の蜂蜜、サワークリーム、ジャム、あるいはコンデンスミルクを付け合わせにしてもいい。
フランスの有名なペーストリー菓子のマカロンが、地元ロシアの甘菓子の間に並んでいた。この祭典では、ロシアとヨーロッパの伝統とレシピの最良の例が入り交じっていた。