タイに移住したロシア人

ロシアを去り、外国に定住する人が増加し続けている。多くのロシア人は最初の旅行先としてタイを選ぶ。タイの情報はインターネットにあふれ、住居費もそれほど高くない。// インガさん。サムイ島在住4年、イベント会社の所有者。サンクトペテルブルクではマネージメント分野で働いていた。

ロシアを去り、外国に定住する人が増加し続けている。多くのロシア人は最初の旅行先としてタイを選ぶ。タイの情報はインターネットにあふれ、住居費もそれほど高くない。// インガさん。サムイ島在住4年、イベント会社の所有者。サンクトペテルブルクではマネージメント分野で働いていた。

Sergey Poteryaev
タイ南部のサムイ島だけでも、現在の定住ロシア人の数は約3000人。さらに避寒で一時滞在する人などもいる。ロシア系住人のビジネスも毎シーズン大いに増加しているが、すでに地元住民から不満もでている。 // アリョナさん。サムイ島在住2年。タイ民間療法の薬局でコンサルタントをしている。エカテリンブルクでは空港で働いていた。
多くのロシア人がタイに永住し、フリーランスで仕事をし、常夏のビーチのヤシの木の下で寝転がることを夢見ている。ただ気温30度では、たとえ日陰であっても、健康な人間にとって一ヶ所にじっとしているのは楽なことではない。そのため現実的には、エアコンの効いた屋内(アパートやネットカフェ)などでみんな仕事をしている。 // セリョージャさん。サムイ島在住2年、コック。サンクトペテルブルクでもコックをしていた。
タイでは外国人が正式に就業するのはかなり難しい。それでも観光地では、ロシア語を話す従業員を見かけることがとても多い。// リューシャさん。サムイ島在住3年、DJ。サンクトペテルブルクではIT分野で働いていた。
タイの法律では、タイ人ができる仕事であれば、外国人ではなくタイ人が就職しなくてはならない。外国人が就職できない39職種の正式なリストもある。 // マーシャさん。サムイ島在住1年2ヶ月。タイ民間療法の薬局でコンサルタントをしている。モスクワではホテル・ビジネス業界で働いていた。
現地人しか採用されない職種のリストには、レジ係、経理、会計監査員、ウェイター、料理人、販売員、交通機関の運転手、縫製専門家、食品生産者、理美容師、マッサージ師、観光ガイド、秘書、事務長などがある。 // リタさん。サムイ島在住1年、「サムイデイズ」社に勤務。モスクワでは大学で学んだ。
法律家や弁護士にもなれない。それでもタイの観光地ではロシア語のさまざまな新聞や雑誌が発行されており、テレビの宣伝・娯楽チャンネルもある。マスメディアではジャーナリスト、コピーライター、編集者、デザイナーなどが求められている。 // ナスチャさん。サムイ島在住7年、イベント企画者。イルクーツクでジャーナリストとして働いていた。
ロシア人のタクシーや小型バスの運転手はいないが、観光会社のガイドならいる。地元の観光会社で働く人の多くが、正式な手続きを踏んでいない。 // オレグさん。サムイ島在住9年、パン工房の所有者。モスクワではIT分野のビジネスをしていた。
販売員もそうだ。お店ではタイ人とロシアが一緒に働いている。ロシア語を話す店員がいると、ロシア人相手にうまく説明できるため、販売が増加する。だが多くの人が正式に就職しているわけではない。 // イラリオンさん。サムイ島在住1年5ヶ月、旅行業界の「タイスター」社に勤務。ウラジオストクでは予備役将校だった。
それでもタイの労働法の順守というより、雇用者の話になってくる。 // オリガさん。サムイ島在住3年、写真家。モスクワでは人事に携わっていた。
外国人の定住者は警察がしっかりと監視している。不法就労が見つかった際には、軽くても多額の罰金が課せられる。このような場合に雇用者が支払ってくれるケースはまれだ。またタイの給与は高くない。 // エヴゲニーさん。サムイ島在住1年、デジタル・マーケティング分野で仕事。クラスノダールではeコマースに携わっていた。

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