モスクワ地下鉄駅の記録保持者たち

最も深い駅。モスクワ地下鉄網で最も深い駅は、現在のところアルバーツコ=ポクローフスカヤ線で2003年5月6日に開設さ れたパルク・ポベドゥイ(勝利記念公園)駅だ。地下85メートルの深さにあるこの駅は、50メートルよりも深いことがほとんどない他の大多数の駅よりも はるかに深い。

最も深い駅。モスクワ地下鉄網で最も深い駅は、現在のところアルバーツコ=ポクローフスカヤ線で2003年5月6日に開設さ れたパルク・ポベドゥイ(勝利記念公園)駅だ。地下85メートルの深さにあるこの駅は、50メートルよりも深いことがほとんどない他の大多数の駅よりも はるかに深い。

Dmitriy Berdasov
最も浅い駅。ペチャトニキ駅の乗客と日光の間にあるのは5メートルの地面だけだ。屋根の一部分が地上数メートルほど露出しているくらいの浅さで、建設工事中に掘った穴の埋め戻しには慎重が期された。
最長の駅。プラットホームまでの通路を含めれば、ソコーリニチェスカヤ線のヴォロビヨーヴィ・ゴールィ(「雀が丘」)駅は全長 284メートルと、モスクワ地下鉄で最長記録を誇る。プラットホームの一方からもう一方までは、歩いて4分かかる。1959年に開設されたこの駅は、川に かかる橋の上に構築された地下鉄駅としては世界初だ。
最も豪華な駅。環状線のコムソモーリスカヤ駅は、建築設計者の計画ではモスクワへの入り口として機能し、その豪華さとソビエトの 権力を誇示することで、首都への来訪者をあっといわせるという構想だった。したがって、その建設には費用がおしまれなかった。この駅は、スターリン様式 と、権力誇示を特徴とする巨大建築主義の極致となった。中央トンネルの直径幅でさえ、標準の幅を2メートルも超える11.5メートルになっている。このた め、この駅の天井はモスクワ地下鉄で最も高くなっており、花紺青と宝石がちりばめられた8つのモザイクのパネルが飾られている。
最も細い駅。モスクワ地下鉄で最も細い駅は、タガーンスコ=クラスノプレースネンスカヤ線の ヴォルゴグラード・プロスペクト駅である。プラットホームの幅は通常よりも狭く、ホームの一端の柱からもう一端の柱までの距離は4メートルしかない。
最も婉曲した駅。フィリョーフスカヤ線のアレクサンドロフスキー公園駅は大きな婉曲が特徴で、その弧の半径は750メートル におよぶ。運転席からは電車の最後尾が見えないため、出発時には、担当の駅員がプラットホームの中央地点に立ち、電車後部の安全を確認しなければならな い。運転手は許可が下りるまで始動できない。モスクワ地下鉄には、弓弧形をした駅が他にも5つ (ピャトニツコエ通り駅、クトゥーゾフスカヤ駅、ジャブリコヴォ駅、メジュドゥナロードナヤ駅とヴィスタヴァチナヤ(展示場前駅)あるが、これらの駅の 婉曲度はそれほど顕著でない。
最も名称が変更された駅。20世紀に頻繁に起きた政治の変転で、偉大な政治家が突如民衆の敵とみなされることがあったが、 これにより数多くの駅名が取り消され、より優勢な政治ムードに適合した名称に変更された。最も頻繁にこの政治的エリートの盛衰の犠牲にされたのは、駅名が これまでに4回も変更されたソコーリニチェスカヤ線のオホートヌイ・リャート駅だ。最初の平穏な20年間は、その「オホートヌイ・リャート」で通ってい た。
しかし1955年、自身の政治キャリアの頂点にあったラーザリ・カガノーヴィチにちなんで、この駅名は創造性に欠ける 「カガノヴィーチ駅」に変更された。しかしその2年後、カガノーヴィチは反共産党分子であると宣言され、あらゆる党職から追放されると、この駅 名は急遽オホートヌイ・リャートに戻された。1961年には、モスクワのいくつもの通りの名称が改名されたのにともない、この駅も「マルクス大通り」 と命名されたが、ソビエト連邦崩壊の直前の1990年には、またしても元の歴史的な名称に戻された。
最長の駅間距離。モスクワ地下鉄で最長の駅間距離は、ストロギノ駅とクルィラトスコエ駅の間で、列車は6.625キロの区間を7分で走行する。
最も利用客の多い駅。最も混雑した駅という不名誉が与えられるのは、タガーンスコ=クラスノプレースネンスカヤ線の終点となる ヴィヒノ駅だ。公式のデータによれば、1日の利用客数は17万人を超える。ラッシュアワーになると駅中がいっぱいになり、プラットホームにたどり着いた利用客は、乗車できるまで電車を1本か2本見送って待たなくてはならない。
最長の工期。タガーンスコ=クラスノプレースネンスカヤ線のスパルタク駅は、建設の工期が最も長引くという不名誉な記録を有し ている。40年近く前の1975年に始まった工事は、タガーンスコ=クラスノプレースネンスカヤ線のオクチャーブリスコエ・ポーレ=プラネルナヤ駅間 の延長工事と同時に開始されたが、この駅は未だに竣工していない。
スパルタク駅は当初、トゥシノ飛行場の敷地に建設予定だった小型住宅地に交通の便を提供するために建設される計画であっ た。しかし住宅地の建設は見送られ、駅の計画も立ち消えとなったため、工事は中断され、入り口は土壌で埋められた。
21世紀になって、モスクワ市によりスパルタク駅の建設再開が決定された。この駅は、新たな「オープン・アリーナ」サッカースタジアムの交通の便となる。工事計画によれば、2014年3月に初の乗客を乗せて運行を開始する予定だ。