鷹狩りの道をたどって

鷹狩りは、猛禽類を使った狩猟の中でも最も壮観なものの一つだ。原則として、飼いならされた鳥は隼や鷹である。
鷹狩りは、猛禽類を使った狩猟の中でも最も壮観なものの一つだ。原則として、飼いならされた鳥は隼や鷹である。狗鷲(イヌワシ)を使った狩りは、ユーラシア草原、特に中央アジアでの伝統芸だ。
鷹はしばしば鳥を捕食し、狗鷲は、獣を捕まえるために使用される。このような狩りは、何世紀も続き、今日も人気のある娯楽だ。
獲物が狐や兎の場合、それを捕まえられる唯一の鷲は、狗鷲である。この鳥の強力な骨格、巨大な爪、強いくちばしと、広げると幅が2メートル以上になる翼 は、狼を含む多くの大きな鳥や動物にとって真の脅威だ。
それにもかかわらず、狗鷲は野生の鳥なので、まずつかまえて、飼いならし、訓練して理想的な狩猟のパートナーにするには、多大な努力、忍耐、粘り強さ、そして強さが狩人に要求される。
成鳥が最高のハンターになるが、多くの場合、狩人は巣から非常に若い狗鷲を捕る。成鳥は飼いならし、訓練するのがはるかに困難だ。
鷹狩り用の狗鷲を育てる最も重要なポイントは、鳥に寝ることを許さないことである。常にトレーナーの視界にあり、鳥が寝そうになると、巣を揺らすか、水をぶっかけなければいけない。
鳥がより穏やかで従順になると、主人の腕にとまるように訓練される。この頃は、つなぎ縄を長くする。鷲は徐々に主人になついていく。つながれてはいるが、大声で金切り声をあげて主人に挨拶し、主人の元へ飛ぼうとする。
狗鷲を飼い慣らしなつかせた狩人は、訓練の第二段階に移る。つまり、鳥と一緒に乗馬し始める。厚い牛皮の手袋を身に着けて、狩人は腕に鳥を捕まらせ、一日に数時間馬に乗る。
特別なフードを鳥に被せ、その目を覆う。何回かの調教で狗鷲は乗馬に慣れる。
兎や狐を狩る訓練では、狩人は乾草またはわらを詰めたかかしを作り、その頭に血まみれの肉の塊を置き、鳥に餌として与える。
狩人の助手が長いストラップをつけたかかしを走りながら引っぱり、頃合を見計らって鳥の頭からフードをはずし、餌が見えるようにする。鳥は獲物が逃げていると思い、急上昇して追いつき、その上に着地する。鳥はしっかりと爪でかかしを掴まなければいけない。それが出来るまで肉をつつき始め ることはできない。
ヨーロッパのほとんどの猛禽類と同じく、狗鷲は国の法律と政府間協定の保護下にある。ロシアのレッドリストには希少種として載っている。