日本とロシアの諺:鳥無き里の蝙蝠

ロシアの諺でこれに近いのは、「魚のいない所ではザリガニも魚」(На безрыбье и рак рыба)。ちなみに、ロシア語では、鋏を持ったザリガニ、ロブスター型のエビを「ラーク」といい、クルマエビ型のを「クレヴェートカ」といって区別する。

 

 画像提供:スヴェトラーナ・ゴンチャローワ

  魚釣りに行って、ザリガニしか捕れなかったという経験は、筆者も子供の頃たくさんあったが、それでも何もないよりはマシという次第。代用品だが、それでも役には立つということなので、全面的にネガティブなニュアンスではない。

 一方、「鳥無き里の蝙蝠」の方は、織田信長が、これをもじって、長宗我部元親のことを「鳥無き島の蝙蝠」と揶揄したという故事もあり、基本的にネガティブだ。鳥はいないけど、コウモリはいて良かった、ではなく、大人物のいないところでは、つまらぬ奴が幅を利かすということだから、ちょっと四国の覇者とコウモリが可哀想かも。

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