日本とロシアの諺:覆水盆に返らず

「覆水盆に返らず」の語源は、ご存知、中国の故事である。周の呂尚(のちに太公望)がうだつがあがらないので実家に帰ってしまった女房が、呂尚が出世してから復縁を迫ったところ、彼は、盆の水をこぼして、これがもとに戻せるか、と言ったという話。

画像提供:スヴェトラーナ・ゴンチャローワ

 ロシアの諺でこれに近いのは、「過去のことは過ぎたこと」(Что было - то прошло.)。過去は過去、現在は現在というわけだ。

 より生活に密着したところでは、「荷馬車から落ちたものは、失われてしまったもの」(Что с возу упало, то пропало.)というのもある。荷車で物を運んでいて、ふと振り向くと…ということは、農民にとっては日常茶飯だったろう。

 

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