画像提供:スヴェトラーナ・ゴンチャローワ
ここでふと思い浮かんだのは、新約聖書だ。
そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか」
イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい」(「マタイによる福音書」18章21~22節、新共同訳)
キリスト教では、7という数は、7日目の天地創造の終わりを示し、一つのサイクル、事業の完成を意味し得る深いシンボルだ。
ペトロは、七回赦すことで、赦す行為が完結し、あとはその人の問題だと思ったのだろう。私見では、そうした感覚が、ロシアの諺にも入り込んでいるような気がする。だが、キリストの言葉はそういう“常識”を根底から覆すものだった・・・。
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