恋愛に遅すぎるということはない

 エレーナ・プロシナさん(61)とウラジスラフ・ニクレンコさん(69)は1973年春、サンクトペテルブルクに通勤、通学する列車の中で知り合った。ウラジスラフさんはエレーナさんに興味を持っていたが、恥ずかしくて話しかけることができなかった。エレーナさんは視線に気づき、積極的に声をかけた。数ヶ月間デートした後、ウラジスラフさんはプロポーズした。エレーナさんは考えることを約束したものの、しばらくしてケンカし、破局した。次に会ったのは20年後。親戚に内緒で結婚した。

 エレーナ・プロシナさん(61)とウラジスラフ・ニクレンコさん(69)は1973年春、サンクトペテルブルクに通勤、通学する列車の中で知り合った。ウラジスラフさんはエレーナさんに興味を持っていたが、恥ずかしくて話しかけることができなかった。エレーナさんは視線に気づき、積極的に声をかけた。数ヶ月間デートした後、ウラジスラフさんはプロポーズした。エレーナさんは考えることを約束したものの、しばらくしてケンカし、破局した。次に会ったのは20年後。親戚に内緒で結婚した。

ヤロスラーヴァ・タラソワ撮影
 年金生活に入っても、愛を探すことをあきらめてはいけない。人生の秋に愛を見つけたロシアのカップルを特集する。
 ガリーナ・チュニナさん(75)とアレクセイ・ゴルディエンコさん(73)は、ロシア極東ブラゴベシチェンスク市の地質学技術学校の学生だった1959年に知り合った。1960年に異なる街に引っ越し、連絡を取り合っていた。1967年、ガリーナさんは別の男性と結婚し、文通は止まっていた。47年後、ガリーナさんが交流サイト(SNS)を通じてアレクセイさんに接触したことがきっかけで、アレクセイさんはウクライナからサンクトペテルブルクに引っ越し、ガリーナさんと結婚した。//2人の間に愛が存在することは言うまでもないが、子どもをつくるといった長期的な計画や期待を持たない愛の種類である。
 ニコライ・ニコラエフさん(85)とワレンチナ・ディリジナさん(75)は、サンクトペテルブルク近郊の民間の老人ホームで出会った。2人とも家族に老人ホームに入れられたことに怒っていた。ワレンチナさんは健忘症で、過去のことをよく覚えておらず、あまり歩くことができない。ニコライさんはとても気配りができて、いつもワレンチナさんのそばにいる。「彼女はとても優しい。愛している。老いてから誰かの世話をし、誰かに必要とされていると感じることは、自分の生活に意義を与えてくれる」//このような関係はロシアでは珍しい。社会、親族、子どもに決められる場合が多い。
 ナタリア・アレクセエワさん(66)とアナトリー・アレクセエフさん(76)は、国立年金生活者・障がい者寄宿舎で出会った。2人は今もここで暮らしている。ナタリアさんは3歳の時に視覚障がいになり、アナトリーさんの視覚機能は低下している。2人は自分の意思でここに入ったわけではない。ナタリアさんの姉妹は面倒を見ることを拒み、アナトリーさんはホームレスになったが、息子は資金提供を拒んだ。2人は近くの公園を一緒に歩くのが好きだったが、ナタリアさんがあまり歩けなくなったため、現在は寄宿舎の外にはほとんど出ない。//この判断により、老いた人々は新しい家庭を持つことをやめることが多い。社会学者は、人生のどのステージでもカップルの関係(トランス・ジェンダーの関係を含む)は友だち関係に勝ると言っているが。
 オリガ・オルロワさん(63)とセルゲイ・ペトロフさん(65)は、民間の老人ホームで出会った。2人は家族に迷惑をかけたくないと、自分たちの意思で入った。老人ホームに入る人のほとんどが、歩くことができなかったり、話すことができなかったりと、体の問題を抱えている。そのため、2人にはあまりたくさんの友だちはいないが、話したり、本を読んだり、ボード・ゲームをしたりする自由な時間がたくさんある。
 ニーナ・シュムスカヤさん(89)とワレンチン・パウトフさん(89)は子ども時代、トルクメン共和国に暮らしていた時に知り合ったが、交流はしていなかった。その後、ニーナさんはオペラ歌手になり、ワレンチンさんは俳優になった。2人が再開したのは69歳の時。そして結婚した。
 アレクサンドラ・ズビトネワさん(80)とアナトリー・シュトフさん(65)は、14年前に結婚した。スモレンスク市にあるロシア有数の大きな老人ホーム、ヴィシェンキ老年学センターで出会った。アナトリーさんの視力は低下し、妻を亡くした後で、センターに来なくてはいけなくなった。アレクサンドラさんは息子を亡くした後、センターに来た。2人には訪問できる親族はいない。2人でよく施設の周辺を歩くが、アナトリーさんは視覚障がいを抱えるようになってから、歩くことへの興味がそれほど強くなくなった。
 リュボフィ・バルバコワさん(74)とアレクセイ・バラホノフさん(87)も、ヴィシェンキ老年学センターで出会った。アレクセイさんは兄弟に面倒をかけたくないと、ここに入った。また、年齢の近い人と交流する機会も持ちたいと思っていた。リュボフィさんはここに入ってすぐにアレクセイさんと会った。数ヶ月後に結婚し、独立した部屋に一緒に暮らすようになった。センターの専門家はこのような結婚を後押ししており、新郎新婦に独立した部屋に入ることを許可している。
 エカテリーナ・クリヴォシェエワさん(80)とイワン・ペトロフさんも、ヴィシェンキ老年学センターで出会った。エカテリーナさんは、トランプ遊びで旦那さんを獲得できたと冗談を言う。施設の入居者は、夏に屋外でトランプ遊びをするのが好きだ。多くの人がこれで人と知り合いになる。エカテリーナさんはある時、トランプ遊びをしていた。するとイワンさんがエカテリーナさんをわざと勝たせていることに気づいた。そして関係が始まった。数ヶ月デートした後、イワンさんは一緒に暮らすことを提案。エカテリーナさんは体が不自由で、イワンさんに迷惑をかけたくなかったし、懐疑的であった。だが、イワンさんはあきらめることなく、2人の生活は始まった。エカテリーナさんには健康問題があるが、とても楽観的だ。合唱団で主要な部分を歌っている。イワンさんは妻をサポートし、面倒を見ている。
 リュボフィ・ブラヴァヤさん(65)とアナトリー・ブラヴイさん(61)は、20年前に出会った。2人は同じ工場で働いていた。「私が工場で仕事を始めた時、女性の同僚に夫か恋人はいるかと聞かれたの。いないと言ったら、職場で必ず誰かに会うわよと言われた。その通りだった。工場の警備員だったアナトリーと出会った」とリュボフィさん。20年後、2人は公式に結婚することを決めた。これはリュボフィさんの最初の結婚、アナトリーさんの2度目の結婚だった。

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