これまでロシア・ビヨンドでは、博物館で働くネコ、そしてエルミタージュ美術館を救ったネコを紹介した。ここでは、ロシア全土の消防署で働くネコを紹介しよう。中には単に働いているだけでなく、SNSでブログをやっているネコもいる!
もっとも有名な消防署のネコといえば、チュメニ州ボロフスキー村のセミョーン。セミョーンは数年前、消防署で働くある職員が家から職場に連れてきた。家族にネコアレルギーがあったためだが、
消防救急隊の司令官、オリガ・ジノヴィエワは、彼のために制服を作り、整列するときの場所を与えた。セミョーンは消防車の騒音もサイレンも怖がらず、消防隊員の出動を見送り、帰還を出迎えた。そして隊員たちはネコを自分たちのお守りと考えるようになった。
セミョーンは准尉という階級を与えられた。しかし悲しいことにセミョーンは2023年の春、車道に飛び出し、死んでしまった。しかし現在、消防署の子ネコたちには、セミョーンにちなんで、セミョーヌィチという名が付けられ、彼のオフィシャル・サイトには「ルーキー」たちの写真がアップされている。
チュメニ市の第40消防救急隊には2023年9月末、子ネコのセーニャが現れた。セーニャはこれまで8年間勤務し、
そんなわけで、年をとったマルーシャの代わりに入ったのが、小さなセーニャ。セーニャはまだ生後数ヶ月であるため、後輩の「指導」
コロリョフ(モスクワ郊外)の第20消防救急隊には、ワシーリーという名前のネコが暮らしている(ネコ!と呼ばれても反応するらしい)。ワシーリーはソーシャルネットワークで自分のことを次のように書いている。
「わたしは2013年に自由で気ままな路上生活を止めることにした。幸運な偶然のおかげで、わたしは消防署の敷地内に入り込んだ。それでここが本当に気に入ったので、ここに住むことにした。消防署の隊員たちはわたしをメンバーに入れてくれ、准尉という階級まで与えてくれた。本当のことを言えば、それが何を意味するのかわたしには分からない。けど、わたしは自分を誇りに思っている」。
ワシーリーにはたくさんの仕事がある――皆が自分の持ち場にいるかチェックし、ネズミを退治し、自動車を保護している。
ネコのルィジーがペルミの消防救急隊に入ってすでに6年になる。初めてここに来たのは子ネコのとき。隊員たちは、ネズミ退治に活躍してくれるものだと期待した。しかし、ルィジーには別の使命が与えられた。
それは消防署の精神科医である。餌を受け取り、精神的な安らぎを提供する。ボーナスは、勤務を終えた後、同僚と共にテレビを見ることだ。
ネコのマチルダはノヴゴロド州の消防署の当直である。数ヶ月勤務した後、マチルダは仲間と親しくなり、消防設備を点検しました。
マチルダはすべての人に近づき、膝の上に座るのが好きだ。これまでに3回も地元の人々に連れ帰られそうになったが、そのたびにマチルダは消防署に帰ってきた。そのようなことが起こらないよう、以来、マチルダには消防署の電話番号が書かれた首輪が付けられるようになった。
クラスノヤルスクの消防署にはマリヤ・パルナというネコが住んでいる。今から9年前に隊員たちが火事から救ったネコである。マリヤ・パルナは野良猫だったため、隊員たちが消防署に連れ帰ることにした。
現在は非正規の精神科医となり、隊員たちのストレス発散を助けている。
こちらも消防活動に行った先で、消防署員が命を救ったネコである。ラフェットはクールスク市の消防署に住み、メンバーたちの精神状態をチェックするようになってもう1年以上になる。
消防署には、ラフェットが寝ているときには、作業は滞りなく進むというジンクスがある。
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