警部の執務室に見知らぬ男がやって来た。彼は極めて興奮しながらこんな話をした。「今朝、休暇先から戻って来ました。一晩中列車に揺られたのです。寝不足だったので、帰宅するとソファーに横になることにしました。疲れていたので、部屋からグランドピアノが消え、コーヒーテーブルと肘掛け椅子が動かされていることに、すぐには気が付きませんでした。この紙に描いたのが、外出前の部屋の家具の配置です」。警部は絵を見てこう言った。「さて旦那、まず一つはっきりしているのは、あんたの家にはそもそもグランドピアノなんてなかったってことだ。なんでそんな嘘をつかなきゃならないのか、今から調べようじゃないか」。警部にはどうしてグランドピアノがなかったことが分かったのだろうか。
答え1:87(ここでは難しい算数は必要ない。絵をひっくり返せば良いのだ)。
答え2:ここでは抽象的な思考が必要だ。バスのドアが見えないということは、左に走っているということだ(ソ連は右側通行)。
答え3:グランドピアノの凹みは常に右側にある。つまり絵のグランドピアノの形が間違っており、この男はグランドピアノが実際にどんな形なのか知らないということだ。
答え4:左の少年の持つじょうろの方が大きいが、どちらのじょうろも注ぎ口が同じ高さにある。したがって、大きなじょうろに入る水の量は小さなじょうろと同じである(それ以上水を入れても、連通管の原理で注ぎ口から漏れてしまう)。
答え5:1. 道路標識が交差点であることを示しているのに、交差する道路がない。2. 電線の下に木が生えていてはいけない。3. 月の光に照らされた鉄塔の影が違う方向に伸びている。4. 北斗七星が左右逆になっている。5. 月が北斗七星と北極星の間に来ることはない。6. 電線にがいし(絶縁体)がない。7. 二台の車がすれ違ったはずなのに、轍が一対しかない。
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