ロシア国民がビザなしで行けない国はどこか

Alexander Kislov
 ロシア国民が入境する際にビザを要求する国は90ヶ国ほどある。

 ロシアのパスポートは、グローバル・パスポート・パワー・ランクで90ヶ国中33位、ヘンリー・アンド・パートナーズのオフィシャル・パスポート・インデクス・ランキングでは111ヶ国中46位だ。しかしロシア国民にビザの取得を求めている国が90ヶ国ほどある。 

シェンゲン協定圏

 ヨーロッパはロシア人観光客の間で最も人気の旅行先だ。ロシア人が欧州諸国26ヶ国から成るシェンゲン協定圏へ旅行するにはビザが必要だ。ロシア人がEU加盟国とノルウェーに旅行に行こうとすれば、ビザを取得しなければならない。具体的には、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイスだ。

他の欧州諸国 

 ヨーロッパにはシェンゲン協定圏に入っていない国もあり、ロシアに対して独自のビザ政策を取っている。具体的には、アルバニア、アンドラ、アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、キプロス、ジョージア、アイルランド、コソボ、北マケドニア、モルドバ、モナコ、モンテネグロ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、トルコ、ウクライナ、イギリス、バチカン市国だ。

 この中でロシア国民に対してビザの取得を求めているのはクロアチア、アイルランド、コソボ、北マケドニア、モナコ、ルーマニア、サンマリノ、イギリス、バチカン市国のみだ。キプロスはロシア人旅行客が到着した時点でビザを提供している。シェンゲン協定圏に属さない他の欧州諸国はロシア国民にビザなしでの渡航を認めている。

北米 

 南米・ラテンアメリカの多くの国々はロシア人に対してビザなしの渡航を認めているが、北米の三大国、アメリカ、カナダ、メキシコはビザの取得を求めている。

アジア

 アジアの旧ソ連諸国であるカザフスタンとウズベキスタン、キルギス、タジキスタンや、東南アジアのタイ、ベトナム、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマーはロシア国民にビザの取得を要求していない。しかし日本や中国、韓国に行くにはビザが必要だ。

 ロシア人が渡航する際に事前にビザの申請が必要な国は計89ヶ国ということになる。

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