ソ連の子どもたちはジャガイモから玩具をつくっていた!(写真特集)

A.Fedulov/Molodaya Gvardia, 1931
 1930年代に出版されたイラスト本を見れば、ジャガイモで遊び道具をつくる方法が書かれている!奇妙に見えるが、実際にはなかなかすごい!

 今の子どもたちがいかに甘やかされて育っているか驚かされることが多い。おもちゃをたくさん与えられ、それをなんとも思わない(中でもタブレット端末が一番人気)。そう、ソ連時代の子どもたちの暮らしはそんなに豪勢ではなく、時には身の回りにあるものを使って自分たちでおもちゃをつくっては遊んでいた。ロシアではそれがジャガイモだったのだ。

 しかし、1931年にA.フェドゥロフと出版社マーラヤ・クヴァルジヤが共同で出版したイラスト本を使えば、親としての生活も節約することができる。

 11ページからなるこの本にはジャガイモを使ってさまざまな遊び道具をつくる方法が描かれている。とてもクリエイティヴなので、見るだけでも価値がある!

サモワールと紅茶セット

ジャガイモ犬を散歩させているジャガイモ男

ジャガイモ犬とジャガイモ犬小屋

 この本にはこれらすべての玩具のつくり方が簡単に記されている。ここに載せているすべての玩具はジャガイモからつくられている。作りたいものに見合ったジャガイモを手に取り、注意深く洗うこと。それをカットして図のようにナイフで彫っていく。腕、脚、首、尻尾をマッチや棒切れを使ってつくる。そしてそれぞれのジャガイモをマッチ棒を使ってつなぎ合わせる」

ジャガイモのシーソーにのるジャガイモ少年

魚釣りをするジャガイモ男!

ジャガイモ馬にまたがるジャガイモ男!

 A.フョドゥロフは、同じ年に続編である「素晴らしい手細工」を発表し、9ページにわたって新たなジャガイモのおもちゃを紹介した。

ジャガイモ赤ちゃんを散歩させるジャガイモママ

ジャガイモ科学を学んでいるジャガイモ学生

そして、見開きページに描かれたジャガイモバンドも!

 これらの本は共にデジタル化されて国立こども図書館のオンライン図書館で見ることができる。第1巻を見たい方はこちらクリック、続編はこちらをクリックすればご覧いただけます!

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