モスクワのデザイン事務所「Presium」はロシアのものや現象にインスピレーションを受けた8つのカラーを考案し、インスタグラムのアカウントに投稿した。
「Presium」のデザイン部門のマクシム・ゴルバチュ部長は、ロシア・ビヨンドからの取材に対し、「このプロジェクトを作るにあたっては、ロシアのトレンドだけでなく、世界的なトレンドを大いに参考にしました。最近の流行りは、ロシア国旗のトリコロールカラーやホフロマ塗り、グジェリ焼きの柄を使うというものです。たとえば、Vetementsというブランドがこの手法を好んでおり、2021/2022年のコレクションではロゴにロシア国旗の色を使ったTシャツを出しています。しかし、わたしたちのロシアの色は、一般的な組み合わせの枠を超えたものです。よくある典型的なイメージではなく、普通のロシア人の生活により近いものにしたかったのです」と話している。
ロシアの8つカラーは、ロシア人の生活にあるごく一般的なものからインスピレーションを得たものとなっている。
事務所ではこれらのカラーを現代デザインに取り入れる例を紹介している。たとえば、こちらはマルシルートカラー、イズバーカラー、ジェーレヴォカラーのナイキのスニーカー。
コムナールシク・カラーやヴェスナー・カラーはルイ・ヴィトンのバッグによく合う。
毛皮を着たニシンのカラーはテスラ の自動車のために作られた。デザイナー曰く、「こんな素敵な色の自動車なら、おばあちゃん宅のパーティに行くのにも恥ずかしくない」。
サンクトペテルブルクの有名な美術館にはロシアのパネル住宅の色がぴったり。
バーブシカ・レッドのiPhoneほど高貴な雰囲気のものはないとデザイナーたちは豪語する。事務所Presiumは、このカラーのスマホの売上の一部を、高齢者の男女の年金に上乗せするために使うことを提案している。
マクシム・ゴルバチュ部長によれば、事務所には、すでにいくつかの企業からコラボレーションの依頼が来ているとのこと。
ゴルバチュ部長は、「わたしたちは、実際に、これらのカラーを広く普及させて、多くの製品のデザインに取り入れてもらいたいと思っています」と締めくくっている。
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