新年の長い休暇の前に、ソ連の子どもたちはいくつものパーティに参加したが、それには衣装を準備する必要があった。しかし、今のようになんでも店に行けば買えるという訳ではなかった。そこで、子どもたちの衣装がどのようなものになるかは、親の創造性(と忍耐力)にかかっていた。ウサギ、氷の結晶、海賊、キツネ・・・新年のイベントでは数え切れないほどの衣装を見ることができた。
しかし中には、一般的な枠を超えたキャラクターの衣装もあった。どれくらい超えていたか?いくつかの例を、ソ連時代の写真でご紹介しよう。
1. ソ連時代、憲法は数回にわたって改正されたが、もっとも長く採用されていたのが、ヨシフ・スターリン自身が部分的に書いたものである。1936年に「人民の指導者」、スターリンが編纂した憲法は、あまりにも素晴らしく、その内容を子どもの新年の衣装に織り込む人がいたほどであった。
幼稚園で、政治的な忠誠心を表現することは、当時まったく普通のことであった。ソ連をテーマにした衣装を用意する親もいた。
2. こちらの男の子は、アフリカの国々の独立を求めている。
3. 自分の子どもをかわいいインテリア用品にしようとする親もいた。こちらは、花かごになった少女。
4. 雪娘になれるのは女の子だけとは限らない。
6. ウサギの衣装はよくあるものだったが、誰が着ても同じようにかわいいわけではない。こちらはちょっと恐ろしい・・・
7. クリスマスツリーにさせられ、クリスマスツリーの前に立つ女の子。
8. 仮面もハンドメイドである。
9. 宇宙到達は当時もっとも人気のテーマであった。