ロシア人女性が耳にするのも嫌な5つのこと

Irina Baranova
 人間が人それぞれであることはもちろんのことで、琴線に触れる他人の言動も人によってさまざまだ。しかしながら、どの社会にも、何を好んで、何を嫌うかについては全体的な傾向があることは簡単に否定できない。ロシア人女性も例外ではない。

1. その日の外見について

 ロシア人男性は女性を褒めるのが好きだ。そしてわたしたち女性には、状況に相応しい伝統的な上品な態度で受け入れるのを密かに期待している。男性が分かっていないのは、女性は(相手に悪いと思って)笑顔で応えているけれど、内心は怒り狂っていることだ。

 「今日はとってもきれいだね!」アレフティーナはこう言われるのに我慢が出来ない。「どういう意味?いつもはひどいってこと?」と彼女は訝る。

 多くのロシア人女性にとってもこの点は同じだ。「なんでそう深刻になるの?」とか「すごい!ノーメイクでもとても美しい!」などもNGとカテリーナやユリヤは指摘する。「どうして、自分がどう見えるかを人に説明しなくてはならないのかしら?いつもはきちんとしている化粧を、今日はしていないってことにわざわざ気付いてくれてありがとう。でも、それにはなにか理由があると考えないの?いいことではないかもしれないのに・・・」。

 ロシア人の恋人や親しい友人に気の利いたことを言おう思ったときには、ただ「いつもとてもきれいだね」と言えば良いのである。

2.「女性の論理性」と運転技術をからかう 

 「女性の論理、と言ってからかう事は許せないの」。スヴェトスラワはこう言う。「女性の論理」などというものはあるのだろうか?いいや、ないだろう。これは、女性の決断や行動が論理的でないとか、自分たちの考えと合わないと思ったときに男性が使う遠回しな表現に過ぎない。

 自分の論理の中に、女性の直感のようなものが存在すると言うことを計算に入れようとしない男性は少なからずいる。たとえば、男性は、わたしたち女性が、他の女性が彼に送ってきたショートメッセージをちょっと見ただけや、帰宅が遅くなった時に説明をしないことで結論を導き出せることに驚くようだ。まるで自分の奥さんや彼女が疑いを持っているなどということは思いもしないようだ。 

 ロシア人女性をからかうもう1つのジョークのネタは、女性の運転技術だ。多くの女性は男性を横に乗せて運転するのをとても嫌う。いろいろ言われるのがうるさいからである。車線変更をするタイミングや、どのギアにチェンジするだとか、いつ速度を落とすだとか、必ず際限なく指示される。それに、ひどい運転をしているのを見るにつけ、「ああ、あれは女性ドライバーに違いない」と言うのも聞くのも侮辱的だ。「とくに自分の夫がそう言うのを聞くのはバカバカしい。というのも、同時に、同じく女性であるわたしの運転は上手だと思っているからだ」とスヴェトスラワは言う。

 それは男の論理だとでも言ってやろう。

3. 「サプライズ・デート」

 「男がいきなり電話をかけてきて突然デートに誘うのは我慢できないわね。平気で”2-3時間後に迎えに行く”なんて言うんだけど、本当にありえない。わたしにも予定があるのよ」とクセーニアは言う。 

 アレフチナも同意する。「男が突然、テーブルを予約してあるとか、劇場のチケットがあるとか言って、サプライズ・デートに連れ出されたりするのには本当にいらつくわ」。彼女はそんな誘いを絶対に断るが、そうすると男はいつも気分を害する。 

 実際に女性のほとんどは予定を急に変えなくてはいけないような、あるいは、心地よい所から意思に反して連れ出されるようなサプライズを好まない。もちろん、そのようなサプライズが好きでそれをロマンティックだと感じる女性もいる。しかし、そんな人は最初からフットワークが軽い人に違いない。とにかく、少なくとも準備する時間を彼女にあげてもらいたいものだ。

4. 女性が望んでいない援助や手助け

 まず第一に、女性は触れられるのが好きではない。しかし、騎士道精神にあふれ、階段を上る時や部屋に入るときに女性の腕や背中を優しく支えるのは男のつとめだと考えている男性がいる。とんでもないことである。

 「誰かに体を触れられて、それで女性を助けてやったと思われているなんて最低。“髪を直してあげよう”とか、“シャツについているほこりや糸くず、汚れを取ってあげよう”なんて言ってね」とクセーニアは言う。「体に触れる前に必ず訊いてほしいものだわ」。 

 アンナは、もう一つ別の不要な騎士道精神が嫌だと言う。それは遠まわしに物事を制限されることだ。「健康に良くないから4時以降はコーヒーを飲んではいけない」とか、「ケーキがあるけど、寝る直前に食べない方がいい。」このような言葉はアンナ(とほとんど女性は)を怒り狂わせる。

5.「女性がすべきことではない」

 「ロシア人女性は25歳を過ぎると、保守的な友人や親戚連中から、いつ結婚して子どもをつくるのだとやかましく言われる。時間はすぐ過ぎるからと言って。男性から(本当は誰もだが)、自分が望むような生活や、幸福を感じることをする代わりに、家族生活を大切にしなくてはならないと説教されるのは大嫌い」とマリヤは言う。

 ロシア人女性は、「家にいて、多くの子どもを育てろ!と言う押しつけがましい圧力を受ける。(私のように好きに旅行することではなく)子どもを持つことが女性の人生の唯一の幸せだ、と言われるの」。

 子どもの頃から、ロシアの女の子は、家事をし、身だしなみを整えなくてはいけないと育てられる。その理由は「だって女の子でしょ!」というもの。乱暴にしてはいけないという理由また「だって女の子でしょ!」である。料理上手になるようにしつこく言われることも、そんな数多くのお小言の一つである。メッセージははっきりしていて、シンシア・ニクソンがバズった動画の中で言った「みんなが言うような女性になりなさい」という言葉と同じだ。

 さて、日本にも同じようなことがありますか?ぜひコメント欄から教えてください!

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