チャーター便に乗り込んだほとんどが、日本に住む家族や親戚に会いに日本を訪れていた人と観光客だという。
今回帰国することになったロシア人の中には、出国できない外国人のために客室を提供していたホテルに無料で宿泊していたという人もいた。東京に37日間足止めされていたヤロスラヴリ出身のワレリヤさんは、「1週間、東京のホテルの部屋が無料で提供されました。それまでは自分たちで住む場所を借りていました」と話す。
チャーター便に乗り込んだもう1人の乗客で、モスクワ出身のイリーナさんは日本に住む娘の元を訪れたが、まる1ヶ月足止めされた。
チャーター便にチェックインしているロシア人
Sputnikコロナウイルスによって日本に留まることを余儀なくされたロシア人を帰国させるチャーター便が運航されるのはこれで5回目。チャーター便の乗客は全員、到着の際、コロナウイルス感染防止の措置を受けることになるとのこと。「到着した乗客には医師による診察が行われ、検体が採取される。またロシア消費者権利及び福祉分野監督庁の職員らが赤外線カメラで体温測定を行い、必要な書類を作成する」とアエロフロート広報部は明らかにしている。
一方、フェイスブックのロシア大使館のホームページには、このチャーター便に乗り込むことができるのは、モスクワ、サンクトペテルブルク、ロシアヨーロッパ部の各州、カレリア共和国、沿海地方、ハバロフスク地方在住の市民だけだと記されている。
ロシアは新型コロナウイルス感染拡大を受けて、3月18日から外国人の入国を禁止したが、3月27日からは国際便の運航をすべて中止した。またこれに伴い、ロシアへの帰国を希望する国外のロシア市民らのために、シェレメチェヴォ空港(1日500人まで)またはその他の構成体の空港(1日200人まで)を利用したチャーター便が用意された。
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