ロシアで制作された人気のTV番組10選

Aleksey Druzhinin, Vladimir Pesnya/Sputnik
 ソ連時代、誰もがテレビを持てるようになってから、ロシアのテレビ局は独特の内容の番組を産み出した。外国の番組は1990年代まで放映されなかったからである。今となっては他の場所では見ることは出来ない興味深いロシアの名番組を紹介しよう。

1.  KVN 

 番組のコンセプトは、さまざまな都市や大学、企業で作られたグループが観客の笑いを取るために競うというもの。KVNは人気のあるソ連/ロシアのTVショー、“Клуб веселых инаходчивых” (愉快で機知に富んだ人たちのクラブ)の頭文字。放送は1961年にスタートしたが、10年後に検閲の結果、中断された。しかし1986年に再開し、現在も人気番組として放映され続けている。 

 ロシアだけでなく、旧ソ連の国々、また隣国から参加するグループが、様々なコーナーに参加し、エンターテイメント界のセレブたちから成る審査員の採点を受ける。この番組は、長い歴史を持ち、多くのエンターテイメント界のスターを生み出している。ちなみにウクライナの現職大統領、ウラジーミル・ゼレンスキーもその1人である。

2.  何が?どこで?いつ?

 ソ連時代の1975年に初めて放映された。この知的な番組はたちまち大人気となり、ロシアでもっとも愛されたオリジナルの番組の1つとして現在も続いている。時とともにルールは変遷しているが、2つのチーム、「視聴者チーム」と「博識者チーム」が競い合うというメインコンセプトは変わらない。博識者チームが視聴者から出された難問を1分間の協議の後に回答していく。           

 博識者チームが視聴者から出された問題に正しく回答した数が、間違った数よりも多いと、大きなクリスタル製フクロウが与えられる。回答が間違っていたら、その問題を出した視聴者が、その質問に値する賞金がもらえる。番組制作者、そして番組の進行役も、常に、他のクイズ番組と違って、この番組は一般知識や博識を試すのではなく、知性と推論能力を問うものだと強調している。

 (ロシア語のみ)

3. わたしを待っていて

 重要な社会的意義を持つ番組。ロシアでもっとも感動的な番組の1つで、驚くべき状況や悲劇的な状況により音信が途絶えた家族、親戚、友達を見つけ出し、再会させるのが番組の目的となっている。この番組の各々のエピソードでは、人間の真の感情や再会に至る感動の物語に、視聴者は激しく心が揺さぶられ、いつも最良の結果を願わずにはいられない。舞台裏では、番組の前エディターであるセルゲイ・クシュネリョフが独特の捜索システムを作り上げ、これを基礎に番組が成り立っている。

 今日、この番組は、国を挙げての尋ね人探索サービス番組になり、多くのボランティアや世界中の賛同者がサポートしている。              

 2005年からは、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、モルドバ、アルメニアなどでも放映されるようになった。2018年にはTEFI-ロシア・テレビ・アカデミーによる価値ある賞を「昼間のトークショー」部門で受賞した。

4. 動物の世界

 誰からも愛されたソ連時代の環境と動物学を題材としたこの番組は、2つのことでとくに知られている。1つはチャーミングでとても優し気な司会者を務める科学者/動物学者のニコライ・ドロズドフ(2018年に番組を降板)、そしてもう1つはアルゼンチン人作曲家アリエル・ラミレスによる美しいメインテーマ「ラ・ペレグリナシオン」である。進行役であるドロズドフは、有名写真家や旅行者と話をしながら、いろいろな種類の珍しい動物やその生態を紹介する。                        

 進行役が自然保護区や動物園に行って、優しげに、蛇や、ヤマアラシ、象にさえ話しかけるなど、出演者参加型の動物番組の草分けの1つであった。1996年にTEFIの「最高の教育番組」賞を受賞した。 

5. みんなが家にいるとき 

 1992年から進行役を務めるティムール・キジャコフが、ロシアのセレブの自宅を訪問し、一緒にお茶を飲みながら、彼らの私生活について、とても親しげに、打ち解けた雰囲気の中で聞き出す。この番組には、家庭用品を修理したり、作ったり、再利用するのが好きな人のためのコーナーがあった。(今の「5分間工作」動画のようなもの)

 また養子縁組先を探す孤児のためのコーナーがあり、これは、キジャコフの妻が進行役を務めた。この番組もTEFIの「最高の教育番組」賞を2度受賞している。

6. おやすみなさい、子どもたち!

 1964年に制作された、子どもたちに最も人気があるロシアのTVショー。ソ連とロシアのすべての子どもたちにとって、この番組を見終わったらベッドに行くというのがお決まりになっていたと言ってもよい。4匹の動物の人形―豚のフリューシャ、うさぎのステパーシュカ、犬のフィーリャ、カラスのカルクーシャ―が主人公である。それに進行役の人間が登場し、皆でいろいろなことについて話したり、道徳について学んだりする。         

 番組の終わりには、人気のあるアニメの抜粋が放映された。後になって登場人物たちの知名度がとても高くなったため、ゲームや本、他の数々のグッズが商品化された。この番組はTEFIの「最高の子供番組」賞にノミネートされた。

7.優等生たち

 この番組は、10代の子どもたちによく勉強し、毎日新しい知識を得させるもので、実際、そうしなければこのTVオリンピック番組には参加できなかった。ロシアやCIS諸国の高校生たちが、制作者で進行役でもあるユーリー・ヴィヤゼムスキー教授から出される問題に解答する。問題のテーマは幅広く、世界史から、社会学、世界文学、政治科学、地理やその他にまで及ぶ。主な賞品は、ロシア有数の大学の1つ、MGIMO(モスクワ国際関係大学)に無償かつ無試験で入学できる資格である。

8. 生きるって素晴らしい

 有名なTVパーソナリティーで医師でもあるエレーナ・マルィシェワと彼女の同僚たちがいろいろな病気について率直に語り、スタジオの聴衆たちと健康を保つための生活の秘密について語る。

 番組でもっとも面白いのは、マルィシェワがもっとも扱いにくい健康問題について、しばしばさまざまな器官や病気の模型やモデルなどを用いながら説明するところである。この様子はコメディさながらで、何度も何度もネットで拡散された(番組では「踊る睾丸」や「歌う子宮」、「変わった割礼」などが取り上げられた)。

9. 人と法

 1970年にスタートした社会政治番組。ロシアにおける現在の政治、経済、社会問題をテーマとしており、特別な調査や暴露なども行われる。悲劇的な事件やセレブの私生活などに関する詳細を取り上げることが多く、スキャンダルの中心となってきた。日常を飾ることなく、逮捕や刑務所、犯罪などの真実にスポットを当て、法執行機関の仕事を描くこの番組は、ソ連のテレビにとっては非常にユニークで斬新な形式のものであった。

(ロシア語のみ)

10. 論理はどこに?

 2015年から放映されている新しい番組。制作者の一人であるヴャチェスラフ・ドゥスムハメトフはこの番組を「どの形式にも当てはまらないロシアならではの番組。クイズであり、知的ゲームであり、ユーモラスなファミリーショーでもある」と説明している。番組ではセレブのチーム2つがペアになり、競い合う。相手よりも早く赤いボタンを押し、ロジカルな質問に答え、ポイントを得る。たとえば、この3つの画像に共通するものは何か、あなたは答えられるだろうか?

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