都会の生活をあざ笑う田舎の女性のインスタグラムが大人気

BiZkettE1/Freepik, PolyaizDerevki
 郊外に引っ越したポリーナさんは、ヤギのすぐそばで暮らしながら、都会の流行りにも負けていないという面白おかしい動画を撮影している。

 ロシアのインスタグラムに「田舎のポーリャ」という新たなスターが現れた。これはモスクワから列車で5時間の場所にある村に引越してもう3年目になる27歳の女性、ポリーナさんのアカウントである。ポリーナのところには両親や友人たちがしょっちゅう遊びに来ているが、普段は基本的に一人暮らしをしているため、安全のためにどこに住んでいるのかは明かしていない。

 ポリーナさんは村の日常をテーマにした面白い動画を投稿しているが、それはありふれた幸せに満ち溢れた都会の生活を嘲るもの。たとえばポリーナさんは樽と桶を田舎のスパのように、また田舎の一般的なバーニャ(サウナ)を贅沢なデラックスホテルの一室のように紹介している。

始めたのは友人たちのため

 ポリーナは20175月にブログを始めた。最初は田舎の生活がどのようなものかを女友達に見せるために動画を投稿していた。動画は友人たちにとても好評で、皆はポリーナにもっと違う動画をアップするよう助言した。インスタグラムのフォロワー数は次第に増え、5,000人を超えたところで一気に急増したという。ポリーナさんはロシア・ビヨンドの取材に対し、「ちょうど誕生日にフォロワー数が100万人に達したんです。ハクナマタタ(スワヒリ語で問題ない、大丈夫、どうにかなるさの意)と思いました」と話してくれた。

 動画の中でポリーナさんは、都会の生活に負けたくないと話している。「ここにもたくさんの楽しみがある。濡れたベンチの上を滑ったり、薪を割ったり、いろんなつまらないものを集めたり、蟻に咬まれるのを待ったり・・・。本当にありとあらゆる娯楽があるんです。ここだけのスパ、ここだけのシャシリク(バーベキュー)屋、堆肥箱・・・。半数の人はきっと最後の言葉が何か知らないでしょうけれど」。

畑を耕しているところ

薪を割っているところ

ヤギをポーズをとっているところ

歌っているところ

鮮やかにリンゴを食べているところ

 彼女の投稿が数千人にフォローされている理由は、ファッション、フィットネス、健康法など、さまざまな事象に取り憑かれている人々を笑い飛ばす彼女の才能にある。

 「わたしはモスクワの流行に乗り遅れたくないのです。モスクワでは、美尻トレーニング、ランジ、スクワットなどが流行っているようね。かわいい女性の皆さん、そちらでは何が正しいのかしら?でも本当は鉄で鍛えなきゃいけないわ」と動画の中で錆びついた鉄板を手にポリーナさんは言う。「それから正しい食生活を送ることを忘れてはいけない」。さらにポリーナさんは草とテングタケを手に、「ベリー類をね」と付け加えている。

 また彼女は、インスタグラムのアカウントを持つ多くの人がよく使う「コンフォートゾーンからの脱出」というフレーズも容赦なく鞭打つ。

「計画していたわけではない」

 ポリーナさんのインスタグラムの紹介文には、田舎出身の普通の女の子がセレブリティと親しくなりたいと歌う人気バンド「バンデロス」の歌に出てくる「彼女はマンハッタンに住み、デミ・ムーアと秘密を共有したい」という歌詞をもじって、「わたしはマンハッタンに住みたくないし、秘密はヤギたちと共有するだけ」と書いている。

 これまでポリーナさんはウラジーミル、モスクワ、ニジニ・ノヴゴロドなどさまざまな都市に住み、仕事をしてきた。しかしあるとき、休暇のため田舎の家に行き、そこで田舎での生活こそが自分の求めていたものだと気がついたという。「わたしにとって、それは難しい決断でもなければ、そうしなきゃいけないということでもなかった。ただここに来てみたら、ここがとても気に入ったから、残ることにしただけなのです」。

 新鮮な空気、規則正しい生活、渋滞や自動車のない道路、群衆がいないことといった当然の利点以外に、彼女にとって大事なのは周りの風景だという。

田舎での暮らしと人気

 ポリーナさんは田舎者のようには見えない。彼女は、村の多くの人がよく身につけている伸びきったスウェットパンツではなく、ごく普通の若い人たちの洋服を着ている。しかしポリーナさん曰く、地元の人々の間で「おしゃれな人とそうでない人」という区別はない。誰も着るものなど気にしていない」と指摘する。

 「わたしは彼らにとっては単なる良き隣人。互いに訪ねて行き、交流を図り、皆互いに名前で呼び合い、平和に暮らしているのです」。

 ポリーナさんは長い間、インスタグラムでしか活動していなかった。しかし最近、初めて、人気ブロガーのYouTube番組にゲスト出演した。

 「わたしという人間を別の角度からも知ってもらいたくて、少し自分のことを話したいと思ったのです」とポリーナさんは言う。

 広告を載せて欲しいというオファーもたくさん来ている。「広告はもう載せたし、すべてのオファーに返事をするわけではないけれど、自分の宣伝の撮影は創作として楽しんでいます」。

 広告で得たお金で、彼女は自分の家を建てていて、月に200万–300万ルーブル(およそ333万–500万円)稼いだとしても、村から出て行くことはないと言う。

 「この記事を読んでくれた外国人に言いたいことはたった一つ。ロシアの田舎は最高ということです」。

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