ドバイと言っても信じてもらえるシベリアの写真

 アミナ・カラトさんがモデルとなっている灼熱の写真は、実は気温がマイナス60度にまで下がる場所で撮影されたものだ。そう、実はこれ、サハ共和国である。

 ヤクーチヤはインドくらいの広さを持つロシアの地域で、その領土はロシア連邦の1/5を占める。極東に位置し、一年のほとんどが雪に覆われている。しかし人々は短いながらも暑い夏をエンジョイしている。

 地域の自慢はレナ川の岸にある本物の砂漠である。アミナさんが写真を撮影しているのはまさにその砂漠だ。この画像をアップする目的は、もちろん、ヤクーチヤには驚くほど美しい様々な自然の姿があるという事実をフォロワーたちに思い起こさせることだ。

 この最北のロシアの地域にある砂漠は60,000平方メートルにも及ぶ。科学者らによれば 、この砂漠が形成されたのは27,000年も前のことだという。強い風が、干上がった川の底の砂を川岸に吹き上げたのである。

 ヤクーチヤの首都ヤクーツクでフィットネスのインストラクターをする34歳のアミナさんは言う。「オリエンタルなイメージを作ろうというのがわたしのアイデアでした。ヤクーチヤには見えない場所、バルハン(円弧状の砂丘)があり、あちこちに砂があるドバイのように見える場所を探したのです」。

 アミナさんのアイデアはうまくいったようだ。彼女の写真が世界に広まって以来、ヤクーチヤの砂漠はブロガーや観光客の間で人気の場所となった。しかしパーフェクトな写真を撮る機会はなくなりつつある。冬が近づき、砂漠はまた素晴らしいいつものシベリアのツンドラに戻るからである。

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