プレゼントにがっかりする男性たちをテーマにしたネット動画が拡散され、これに多くの女性たちが無礼だと反発している。
2月23日に祝われるロシアの国民の祝日「祖国防衛者の日」はかつて軍関係者を祝うものであった。しかし最近は「男性の日」(3月8日の「女性の日」に対するものとして)に変わりつつある。ロシアでは2月23日のプレゼントに使うお金をケチった女性は、女性の日のプレゼントにあまり期待してはいけないという内容のジョークがたくさんある。一番よく耳にするジョークは、女性は男性に靴下やシェイヴィングジェルといったもっとも安いものしかあげないが、女性たちはみなそのお返しに花束や宝石のプレゼント、それに溢れるばかりの愛情を期待しているので、釣り合いの取れることはまずないというものだ。
家庭用品や電化製品を販売するロシアン・デジタル・ネットワーク・システム(DNS)社はこのステレオタイプを嘲笑うような広告を作った。
動画の中では、ある男性が妻を森の中に連れていき、自分で自分の墓を掘らせる1990年代の犯罪映画風に、妻に穴を掘らせる。
しかしやがて、それは彼女がプレゼントしたつまらない靴下を埋めさせるための穴であったことがわかる。そして男性は同じ森で女性にシェイヴィングジェルの缶を埋めさせている別の男性に手を振って挨拶する。
そこから画面は女の子が目覚めるシーンとなり、そこでそれまでのストーリーは、まさに今、男性へのプレゼントに靴下を買ったその女の子の悪夢だということが分かる。ここで広告のメッセージが現れる。DNSストアは女性を救うためにやってきたのだと。そこで彼女は賢明にも「男性の喜ぶプレゼント」を買うことができ、生命の危機を脱するのである。
この動画は多くのユーザーらに女性蔑視的だとして批判されたが、ロシアのインターネットで急速に拡散された。DNS社のドミトリー・アレクセーエフSEOは憤慨した人々に謝罪し、この動画は地方のある部門が制作したもので、本社の経営陣はこの計画について聞かされていなかったと弁明した。
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