ロシア女子フィギュアの新星:15歳のアリーナ・ザギトワが露選手権を制す

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ロシア・ビヨンド
 15歳のアリーナ・ザギトワは、モスクワ東方1300キロにあるイジェフスク市出身。12月23日に、女子フィギュアスケートのロシア選手権で金メダルを獲得した。昨シーズン、ジュニアのタイトルをほぼ総なめにした、深紅の衣装のティーンエージャーは、今年はシニアの大会で快進撃を続けている。フリースケーティングでは、3回転ジャンプを7回飛んだ。2週間前に名古屋開催のグランプリファイナルで優勝したばかりだ。

 来る2018年平昌オリンピックの優勝候補、エフゲニア・メドベージェワは、足の負傷のために、このロシア選手権には不参加。ザギトワは、チームメイトのメドベージェワが不在な中で(二人ともコーチはエテリ・トゥトベリーゼ)、1位を獲得。だが、ザギトワのプログラムと演技はほぼ完璧で、大きなミスはなかった。

 

孤高の面も

 ザギトワの父は、ロシアのアイスホッケーチーム「Izhstal」のコーチ。彼女の語るところによると、彼女には友人はあまりいないという。「いつも会うのはフィギュアの人だけ。しかも、これはお互いがライバルというスポーツだから…」

 また彼女は、自分についてのマスコミの記事を読むのが好きではなく、ソーシャルメディアに頻繁に投稿することもない。フィギュアの試合前には家族ともあまり話さないとのこと。なおザギトワは、昨シーズン、ジュニアの世界選手権とグランプリファイナルで優勝している。

 

ライバルは自分

 ザギトワによれば、「私は自分自身を見つめているだけ。実際、他の誰とも競っていない」。メドベージェワにさえ対抗意識を抱いたりしていないと彼女は認めた。

 でも全体としては、ザギトワは普通の十代の女の子だ。リラックスするときは、テレビ番組(とくにアメリカの連ドラ)を見たり、ペットの猫とチンチラと遊ぶ。

 名古屋開催のグランプリファイナルで優勝した後、彼女は記者団にこう語った。「初出場のGPファイナルで金メダルを獲得したことの意味は私には大きいけれども、まだまだ練習を続けていかなければ。成功に甘んじているわけにいかない」

 

私は自分がどの国の代表か承知している」

 2018年平昌オリンピックでも、彼女の姿を見ることはできるが、ただし中立の立場での参加だ(国際オリンピック委員会(IOC)は、2018年冬季オリンピックへのロシア選手団派遣を禁じたため)。

 「不幸にして、こんなこと(ロシア選手団派遣禁止)になってしまった。でも誰もが、自分がどの国を代表しているか知っているし、私もまた、どの国の代表か承知している」