ロシアの郵便局員は怖い物知らず

ロシア郵便
 ロシアの郵便システムの遅さは、数々のジョークを生んできた。だが、郵便局員の活動を見れば、国内の辺境の地に暮らす人々に手紙や小包を届けようと、最善をつくしていることがわかる。

 ナタリア・シチェルバコワさんは7年前、郵便サービス大会でスクーターを獲得した。以来、地元のスヴェルドロフスク州シャラ町で、スクーターに乗って手紙、新聞、年金を配達している。

 郵便局員の仕事は通常、午前8時~正午。どんなに配達先が遠かろうと、この時間までにすべての郵便物が届けられなければならない。村の郵便局員は、天気の良し悪しにかかわらず、1日に10キロ以上歩くことも多い。

 ロシアで最も有名な郵便局員ペチキンは、エドゥアルド・ウスペンスキーの児童文学をもとにした超人気アニメ「プロストクワシノ村の3人」に登場する。ペチキンがプレゼントの自転車を手に入れ、地球上で最も幸せな男であることを認めた。実際には、自転車は農村部の郵便局員の最も普及した交通手段である。

 郵便局員にとって最も辛い時期は、雪や氷が溶けて村や遠隔地の道が水浸しになる春。しっかりと準備をして対応する。特別な服を着て、この季節の最も人気のある交通手段であるボートで郵便物を配達する。

 時にはボートでさえ、中国のネットショップからの郵便物や荷物を配達するのに十分ではない。行きにくい場所への配達のため、ロシア郵便はヘリコプターも使う。

 ここには、水と氷のどちらでも走る特別なボートがある。地元の人は皆、郵便物や配達物をいつも待ち望んでいる。時に、郵便ボートが村と外界の間の唯一の交通機関になる。郵便物だけでなく、食糧、医療、その他の必需品も届けられるため、生活には欠かせない。

 田舎では、郵便局員は、地元の人の誰もが知っている、尊敬される人物である。お茶でも飲まないかと住民に招待されるが、仕事で忙しいために、断らざるを得ない。郵便局員は年金も配っているため、時にお年寄りの唯一の仲間、心の友、村や世界のニュースの源になる。

 郵便局員の仕事は容易ではないが、ロシアには多くの女性局員がいる。保守的なチェチェン共和国でも、シャトイ村の女性はめまいのしそうな渓谷を見下ろしながら、勇敢に山を歩き、綱橋を渡っている。

 現在、ロシア郵便には、車、トラック、ヘリコプター、ボート、また飛行機もある。ソ連時代、郵便局員は手紙や小包の配達に、馬、トナカイゾリ、犬ゾリなどの自然な手段を使っていた。

 郵便ポストは、ジェド・モロス(ロシア版サンタクロース)の森の家や、山の高いところなど、ロシア各地のさまざまな予期せぬ場所にある。

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