レーガン米大統領と面会したソ連の少女

Valentin Kuzmin/TASS
 ソ連の11歳の少女カーチャ・ルイチョワは、アメリカを訪れ、レーガン大統領と面会した。どうしてそうなったのか?

 1983年、米国の少女サマンサ・スミスのソ連訪問が、世界のメディアを賑わせた。彼女は、当時のユーリー・アンドロポフ書記長に手紙を書き、彼は彼女を招待した。そして、11歳の女子生徒カーチャ・ルイチョワが、答礼として米国に訪問する「親善大使」に選ばれた。

 米国でカーチャは、

・マクドナルドで「ビッグマックとクリスピーポテト」を食べた。

・サーカスとブロードウェイの舞台を観た。

・『ロッキー4/炎の友情』を観た(ソ連のボクサーの描かれ方に落胆し、泣いた)。

・ロナルド・レーガン米大統領と面会した。

 少女はレーガンに、平和を夢見るソ連の子供たちが作ったおもちゃをプレゼントした。

 「レーガン大統領は、自分はもう子供ではないが、やはり平和を夢見ていると答えた。そして、地球から核兵器がなくなるように全力を尽くすと約束してくれた」。カーチャはこう語った。

 ソ連の人々は、カーチャの米国訪問記を興味深く読んだ――もっとも、彼女自身はあまり好かれていなかった。彼女はアンドレイ・グロムイコ外相の親戚で、そのおかげで他の6千人もの応募者を破ったという噂が流れていたからだ。

カーチャとブロードウェイの俳優たち

 しかしおそらく、彼女が選ばれた決め手は、上手な英語、舞台での演技の経験、そして、いわゆる金髪碧眼の美しい容姿だったろう。

 旅行後、カーチャは、マスコミの注目とヘイトにうんざりさせられた。そのせいか、今でもジャーナリストと会わず、公の場に姿を現さない。 

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