エリザベス2世とロシア:女王陛下を偲んで(写真特集)

Dmitry Donskoi /Sputnik
 イギリスの女王が、2022年9月8日に96歳で亡くなった。哀悼の意を表しつつ、ロシア・ビヨンドは、女王のロシア訪問とロシア人との会見を振り返る。

 エリザベス2世は常に、ロシア人に温かく敬意をもって接しており、ロシアとの姻戚関係もある。女王にとって、ロシアの最後の皇帝、ニコライ2世は大叔父に当たる。ツァーリは、エリザベス2世の祖父であるジョージ5世の従弟だ。

ロシア皇帝のニコライ2世(左)と英国国王のジョージ5世(右)

 第二次世界大戦中、英国とその北極海の艦隊は、ソ連とともにナチスと戦った。

 1961 年、ユーリー・ガガーリンの伝説的な世界初の友人宇宙飛行の後、エリザベス2世は、彼をロンドンに迎えた。2021年、女王は、会見の印象について語り、彼は、英語はまったく話せなかったけれども、とてもチャーミングだったと述べた。

 ガガーリン自身は会見をこう振り返っている。「バッキンガム宮殿で、女王と朝食をとった。それは本当に素晴らしかった!女王はとても慇懃で、礼儀正しかった。天気のこと、宇宙のこと、私の感想などを話した。(フィリップ殿下と)飛行機と新しい車について話した。女王に本を贈ると、とても喜んでくれた。返礼に女王は、自分の家族写真をプレゼントしてくれた」

 残念ながら、一緒に写っている写真は残っていない。しかし、ロンドン塔に入るガガーリンの写真がある。

1961年7月、人類初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンがロンドン塔を訪れる。

 1967 年、冷戦のさなか、女王はロンドンでソ連のアレクセイ・コスイギン首相(閣僚会議議長)とその妻を歓迎した。

ソ連邦首相アレクセイ・コスイギン(左)とその妻 (右から2番目) が、イギリスでエリザベス女王とフィリップ殿下と会談。

 1970 年には、オスカーを受賞したソ連の映画監督セルゲイ・ボンダルチュークが、ロンドンで開催された女王のレセプションに出席する栄に浴した。

ソ連の映画監督セルゲイ・ボンダルチュークとその妻のイリーナ・スコブツェワ (左) 、エリザベス女王のレセプションにて。

 1989 年、ソ連の政府と共産党の代表団は、英国を公式訪問し、エリザベス2世に温かく迎えられた。下の写真では、当時のソ連共産党中央委員会書記長ミハイル・ゴルバチョフ(中央)といっしょに写っている。ゴルバチョフもつい最近亡くなった。

 1991年にロンドンで開催されたG7サミットで二人は再会した。

 エリザベス2世の唯一のロシア訪問は1994年。空港で儀仗兵に迎えられた。

 女王は、ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンと会談した。

女王は、モスクワのクレムリンを見学する。

また、クレムリンの教会、聖堂を訪れた。

赤の広場とモスクワ都心を散策。

 女王は、ロシア正教会の最高指導者、アレクシー2世と会見する。ロシア正教会は、当時、ソ連の反宗教政策から復活しつつあった。

 女王はまた、クレムリンの壁の近くにある無名戦士の墓に献花した。これは、第二次世界大戦の犠牲者を追悼するもので、この戦争で、英国とロシアはともにナチスと戦った。

 エリザベス2世は、サンクトペテルブルクも訪れた。ペトロパブロフスク要塞で女王を歓迎する群衆の前で撮影。

 女王はまた、サンクトペテルブルクのカトリック教会を訪れ、地元の孤児たちと会った。

 2003 年、女王と夫君、フィリップ殿下は、ロンドンでロシアのウラジーミル・プーチン大統領を歓迎した。

 英国を公式訪問したロシアのウラジーミル・プーチン大統領を歓迎し、レセプションがバッキンガム宮殿で開催された。

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