ソ連時代に宮殿広場に現れた巨大なチェス盤(写真特集)

Aleksandr Bulla
 1924年、レニングラードのシンボルが大きなチェス盤に変わり、数千人もの住民が伝説のパフォーマンスを見に集まった。

 ロシアではエカテリーナ2世の時代からチェスがとても人気だ。ソ連ではすべての学童がチェスをした。最も変わったチェスが行われたのは、1924年7月20日、サンクトペテルブルク(当時はレニングラード)の宮殿広場(当時はウリツキー広場)だった。これは国際チェス連盟(FIDE)が公式に設立された日だ(1966年以降この日は世界チェス・デーになっている)。 

 巨大なチェス盤に向かったのは、当時の有名棋士イリヤ・ラビノヴィチ(黒)とピョートル・ロマノフスキー(白)で、駒は実際の人間が務めた。赤軍の陸軍兵士が白、海軍兵士が黒だ。

 砲兵がルークに、軍刀を持った司令官がキングに、2人の女性がクイーン(その一人はラビノヴィチの妻だった)になった。馬は本物だったが、聖職者はいなかった(ちなみにビショップはロシア語では「象」と呼ばれている)。グランドマスターの指示は電話で助手に伝えられ、彼らからスピーカーを使って「駒」に伝えられた。

 壮大なパフォーマンスには8千人の観客が集まり、広場を囲んだ。

 対局は5時間続き、白の提案で67手目にて引き分けで終わった(実際のところ、人々と馬がやや疲れていた)。このエキシビションマッチは単なるエンターテインメントではなく、ソ連内外にチェスを広める役割を果たした。

 90年後、サンクトペテルブルクは伝説の対局を宮殿広場で再演することを決めた。2014年7月20日、棋士ニキータ・ヴィチュゴフとワレリー・ポポフが対局し、ボランティアが駒を演じた。このゲームも引き分けで終わった。

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