ソ連はいかにして国民をナチスとの戦いに駆り立てたか

 勇猛な兵士、苦しむ母子、前線の武勲と労働の功績――画家はこうした図像を使ってソ連国民を祖国防衛に駆り立てた。

若年層の扇動

 戦時中、工場はさらなる労働力を必要としていた。重労働に駆り出されたのは、学徒、学生、職業学校の生徒だった。

「職業学校、鉄道学校、工場教育学校の生徒諸君! 前線の英雄を見習え!」

 画家らはまた、子供に敵の発見を手伝うよう呼び掛けた。アレクセイ・パホモフのポスターでは、ピオネールが大人にドイツ軍空挺部隊の到来を報告しようとしている。

「諸君、祖国を守れ! 敵を追跡し、大人に報告せよ!」

 前線や工場での手伝いの他、子供は優れた学業成績を収めることも奨励された。

「優等生たれ!」

工場労働の扇動

工業に従事する人々を扇動するため、画家らは彼らの労働が戦場で敵を打ち砕く様子を描いた。

「ウラル、前線へ」

 またポスターでは、男性に代わって工場や戦場で働く女性も描かれた。トラクターに乗る女性の像は、戦車に乗る男性の像になぞらえられた。 

「ソ連の女性から前線へ」
「畑のトラクターは戦場の戦車!」

兵士の扇動

 前線の兵士の士気を高めるため、画家らは子供や女性、老人など、銃後にいる人々を描いた。憔悴して絶望に満ちた表情を浮かべる人々の姿は、兵士の同情とナチスに対する憎しみを呼んだことだろう。

「赤軍戦士よ、救え!」
「我らが子供の血と涙の代償はドイツ人占領者の死!」
「我が子よ! 私の定めを見なさい…… 聖なる戦いでファシストを打ち砕きなさい!」
「戦士よ、昼も夜も君を待っている!」

 画家らは、兵士の自己犠牲の模範を示し、スターリンの激励の言葉や、14世紀にモンゴル・タタール軍を破ったドミトリー・ドンスキー公などの歴史的人物の語録を引用した。

「屈辱の生より名誉の死!」
「耐えるべし!」
「包囲されたる戦士よ、血の最後の一滴まで戦え」

家族のテーマ

 戦時中のソビエト国家は、子供たちやひとり親たち、前線で両親を失った孤児らに追加の物質的援助をするよう努めていた。 

「女傑たる母に栄光あれ!」
「全国民の愛と愛撫で出征軍人の子供を包もう」

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