とても有名な諺だ。その意味は、困難を恐れていては何もうまくいかない、危険を冒して勇敢な行為に出る必要がある。同じ意味の諺に、「危険を冒さぬ者はシャンパンを飲めない」。日本の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」に当たる。
難しい仕事からは逃れられないので、焦る必要はない。日本の「急いては事を仕損じる」にやや近い。すべての“先延ばし屋”のモットーと言えよう。
この慣用句は、ソ連の人気喜劇映画『作戦コード<ウィー>とシューリクのその他の冒険』(1965年)が公開された後、真のミームになった。この映画では、乱暴を働き労役を科せられることになった男が、難題に怯えている。
すでにお分かりのように、多くの諺は森に関連している。この諺は、古い習慣や癖を変えるのは難しく、人を再教育することはほぼ不可能だ、という意味。
この諺は、物事が非常にうまく運び、双方の利益になるときに使う。ちなみに、次のような諺もある。「一発で二羽の兎を仕留める」«Убить двух зайцев одним выстрелом»(Ubit' dvukh zaytsev odnim vystrelom)。これは、日本語なら「一石二鳥」だろう。
この諺は、人の本性はどんなに隠しても必ず顕れてしまうという意味だ。「羊の皮を被った狼」とも言う。この比喩は、外見はまるで天使だが、内面はかなりヤバい人を表すのによく使われる。こういう人々については、「静かな淵には悪魔が住む」«В тихом омуте черти водятся»(V tikhom omute cherti vodyatsya)と言ってもいい。日本語なら、「人は見かけによらない」だろうか。
狼は、長距離を移動することができ、しかもほとんど疲れない。この諺は、結果を出したければ行動することが肝要だという比喩的表現。お金を稼ぎたいなら、座して夢想するのではなく、働かなければならない。
古代ローマにも似た諺がある。「Comix cornici nunquam confodit oculum」。これは、ロシア語の次の諺に相当する。「カラスはカラスの目を突っつかない」«Ворон ворону глаз не выклюет»(Voron voronu glaz ne vyklyuyet)。その意味は、同様の価値観をもつ同類同士は、お互いを害しない。
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