ロシアの歌:「ただ一瞬」を訳してみた(いっしょに歌ってみよう!)

Albert Mkrtchyan, Leonid Popov/ 'Mosfilm', 1973
ロシア人は、この1974年のカルト作品を今でも愛している。それがとても哲学的であり、人生は過去でも未来でもなく「今ここ」にある、と強調したからだろう。

 これは、映画「サンニコフ島」(1974)の挿入歌だ。北極海の幻の島を舞台に繰り広げられるアドベンチャー映画であり、かつてこの島、サンニコフ島は、実在が信じられていた。曲は、映画よりもはるかに人気を博した。

 この歌を最初に録音したのは、オレグ・アノフリエフだ。彼は俳優で、ソ連の多くの映画やアニメで、しばしばナレーターを務めている。その後、この曲は、多くの歌手がカバーし、今でもコンサートで聞くことができる。

「ただ一瞬」(‘Есть только миг’)

この波乱の世界ではすべてが幻

あるのは一瞬だけ、それをしっかりとつかめ

ただ一瞬、過去と未来のはざまの

それこそが人生なのだ

Призрачно всё в этом мире бушующем

Есть только миг, за него и держись

Есть только миг между прошлым и будущим

Именно он называется жизнь

 

永遠の平安などで心が喜ぼうか

永遠の平穏――それは灰色のピラミッドにふさわしい

だが天空から落下してくる星には

ただ一瞬、まばゆい一瞬がある

Вечный покой сердце, вряд ли, обрадует

Вечный покой для седых пирамид

А для звезды, что сорвалась и падает

Есть только миг, ослепительный миг

 

この世界が世紀を超えて遥かに進もうと

私はその道をいつまでも歩むことはできない

この世で何を大切にし何に賭けるべきか

それは一瞬、ただ一瞬だけ

Пусть этот мир вдаль летит сквозь столетия

Но не всегда по дороге мне с ним

Чем дорожу, чем рискую на свете я

Мигом одним, только мигом одним

 

幸せに出会えるか、それともさらなる不幸か

あるのは一瞬だけ、それをしっかりとつかめ

ただ一瞬、過去と未来のはざまの

それこそが人生なのだ

Счастье дано повстречать иль беду ещё

Есть только миг, за него и держись

Есть только миг между прошлым и будущим

Именно он называется жизнь

 

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