あなたを本物のロシア人に変える10の表現

 ローカルな知識の威力を侮ってはならない。教科書では学べないこれらのスラングを使ってロシア人の友人らと話せば、あなたは身内として認められることだろう。

1.チェリェズ ジョープ

 ざっくり訳せば「お尻経由」となるこのフレーズは、普通にやれば労力をかけずに済むようなことを、あべこべに、厄介な方法で行う様子を表す。

 このフレーズはいろいろな場面で使える。例えば、一台のレジに3人のレジ係がいる場合。あるいは、ある車が、Bluetoothの応答を得るのに一旦エンジンを切る必要がある構造になっている場合だ。

 このフレーズは、例えばブレグジットやシリアの政権転覆運動のような、より複雑な状況でも使える。同時に大げさに手で顔を覆ったり、沈痛な面持ちで手を振ったり、大声で泣いたりするのを忘れずに。中東問題に外国勢力が介入していることについて議論しながらこう言ってみよう。「アニー フショー ジェーラユト チェリェズ ジョープ!」(「彼らのやってることは全部あべこべだ!」)。

2.イェイ ボーグ!

 これは比較的害のない普遍的な感情表現で、落胆を表したい場合に広く用いることができる。「イェイ ボーグ」は「勘弁してくれよ」「本当かよ」「こんちくしょう」「頼むよ」くらいの意味だ。「ボーグ」は「神(ボーフ)に栄光あれ」から来ている。

 さあ席に着いて、我々がボーナスポイントを獲得するのを目撃しよう。このフレーズと最初のフレーズを巧みに組み合わせれば、「イェイ ボーグ、フショー ジェーラユト チェレズ ジョープ!」(「勘弁してくれ、連中のやってることはあべこべだ!」となる。

3.ゴースパジ、パミールイ!

 「神よ、許し給え!」――ロシア人なら誰でも使う力強い表現だ。信心深い人なら、UFOを目撃してそれを神への祈りで追い払おうとする時に、そうでない人なら、ひどいことや素晴らしいことを目撃した時にこの言葉を発するだろう。既出の2つのフレーズと組み合わせて使ってみよう。 

4.ジェルジー カルマーン シーリェ

 「ポケットを広げておけ」と直訳されるこのフレーズは、「期待するなよ」という意味だが、いかにもロシア的な表現だ。人間誰でも得をしたいものだが、損得勘定を誤って、実際は誰も満足しないような馬鹿げた提案にまで飛びついてしまうことがある。この表現が使われるのは、その自覚があることを相手に伝える場合だ。 

5. ア ボーリシェ チェビェ ニチェヴォー ニェ ナーダ? 

 使い勝手の良いフレーズで、無理を言われた時に相手に返す痛烈な皮肉の表現だ。あるいはひどく気が乗らない時にも使える。ざっくりと訳せば「で、もう必要なものはないか」。相手の目を直視し、皮肉と揺るぎない軽蔑の表情を浮かべて言うようにしよう。

6.ダ パシリー アニー フシェー!

 このフレーズをもっと下品に言い換える方法は十数あるが、ここでそんな言葉を使うわけにはいかないので、当たり障りのないPG-13指定のバージョンを紹介する。あなたが「地獄に落ちろ!」と言いたくて仕方がない13歳の少年少女だと困るので。

 このフレーズは、日常的に使える。仕事について、政府について、そしてロシアの不倶戴天の敵について(ウインク)。

7. ダ ムニェ グルバコー ナプリェヴァーチ/ナスラーチ/フィオリェータヴァ 

 ざっくり訳すと「どうでも良い」。話している相手に応じて、さまざまなバージョンを使える。「ナプリェヴァーチ」は「唾を吐く」、「ナスラーチ」は「糞をする」。最も面白いのは「すみれ色」を表す「フィオリェータヴァ」だ。「グルバコー」は「深く」を意味し、最初の2つのバージョンでは「どうでも良い」ことを強調している。一方、最後の「フィオリェータヴァ」のバージョンは、「グルバコー」が色の濃さについて表すのにも用いられることから生まれた表現だ。粋な言葉遊びである。

8.ノーギ ヴ ルーキ

 ロシア人お気に入りの翻訳困難なフレーズで、誰かを急かす際に用いられる。直訳は「手に足を」。サディスティックな親がよく用いる。それ以外の場合には、偉そうな父親口調を真似て発せられる。

9.スルィーシ!?

 よりクリエイティブに使いたければ、5番目のフレーズと組み合わせてみよう。あるいは、よりストレートにこれ単体で使っても良い。「スルィーシ」は「スルィーシシ?!」(「聞いてるのか?!」)の詰まった言い方だ。相手の図々しさが信じられないという場合に用いる。例えば、気分を害するような発言をされた場合だ。ふつう友人同士の会話で用いられる。

 「スルィーシ」(「聞いてるのか」)は基本的に、感情表現としても確認の手段としても用いられる。婉曲的に「頭がおかしくなったか」を意味する場合もあるが、どちらかと言えば夜に布団を独り占めされたような心持ちで使う。「こら、私も使ってるんだから!」くらいの気持ちだ。 

10.バザーラ ニェート/ビェズ バザーラ 

 これは可笑しな表現で、直訳すれば「バザールなし」となる。「バザール」は、ロシア語では「活発な議論」やその類のものを表すスラングだ。騒がしい市場をイメージすると良い。

 「ビェズ バザーラ」は、誰かの提案に対して「異議なし」ということを表す。「もちろん」という意味や、さらには「言うまでもない」という意味で用いられる場合もある。

 だが、店まで追加のビールを買いに行くような場合には使わない。一般的な義務からやや逸れるような場合に使ったほうが良い。相手に対し、何も問題ないという気持ちを伝える手段だ。 

ボーナスワード:ジョーシェヴァ イ シェルジータ

 これは当記事筆者の大のお気に入りフレーズだ。直訳すれば「安く、怒って」となるが、なぜこの表現が「便利で値打ちのあるもの」を指すのに用いられるのか、おそらくロシア人の半数は分からないだろう。「怒って」を「荒っぽく」と言い換えれば少しは理解の助けになるだろうか。

 このフレーズは、安いレストランで大変よく用いられる。安いレストランと言っても、仕事はきちんとして、客にサルモネラ菌を与えないような店だ。余計なサービスはないが、しっかりしているということである。

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