大正時代に理想主義を謳い活躍した若い文学者グループ「白樺派」がロシア文学から一定の影響を受けていたことは知られています。
白樺派の代表的作家である武者小路実篤がトルストイの思想に傾倒していたことから武者小路とトルストイの関係は有名だが、それ以外にも志賀直哉、有島武郎の作品にもロシアのドストエフスキー、チェーホフなど、ロシア作家の文芸思潮や理念の影響を受け継いでいる形跡がみられます。
日ロの優れた作家の関わりは当時の日ロ両国の文学界における思想の交流、ひいては両国の文化交流をも表わしていると言えるでしょう。
今回は講演を通じて、白樺派の作家たちが志向した理想主義・個人主義的思想、更には処世の在り方等において少なからず影響を与えた当時のロシア文学に触れながら作品の解説をしていただくことにしました。
講師はモスクワ大学在学中に東京大学文学部に留学、白樺派文学の研究に専念しその成果を博士論文にまとめ上げられたザベレジナヤ・オリガ氏にお願いして、白樺派への熱い思いを流暢な日本語で語っていただきます。
日時:2016年7月9日(土)14:00~16:00(開場13:30)
会場:東京YWCA会館217号室 千代田区神田駿河台1-8-11 (電)3293-5423
主催: NPO日ロ交流協会
*詳細はこちらで。
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