極東の経済的な魅力づくり

ユーリ・マシコフ/タス通信撮影

ユーリ・マシコフ/タス通信撮影

極東にはアジア企業の誘致を可能にする、特別な経済条件を整えた領域が創設される。アレクサンドル・ガルシカ極東発展相は、新しい取り組みを通じてこの地域を魅力的にし、地域経済を活性化させることができると考える。

 極東発展省は極東開発のロードマップを作成した。ここには地域発展に関連するすべての重要なプロジェクトが含まれている。「これは国の支援を必要とする重要な投資プロジェクトと『率先発展領域(TOR)』。うち9件のプロジェクトですでに、政府レベルの合意を得ている。TOR9つのプラットフォームそれぞれに、詳細な経済的試算がある」とガルシカ極東発展相。プロジェクトのすべての試算は、非常に控えめであるため、効果は実際には大きくなる可能性が高いと説明する。 

「初期の(「錨の」と呼んでいる)投資家はTOR領域のほんの一部、2530%を占有する。残りの領域には新しい工場が入居することになるが、これは次の課題。初期の(錨の)入居者の占有領域は210ヘクタール。別の597ヘクタールは新たな投資家、新たな工場のための土地」とガルシカ極東発展相。この領域は投資家の間で人気が出そうだという。というのも、すでに入居を希望している経済人がいるからだ。関心を示すにとどめている経済人も、最初の結果を見て決めたいと考えている。初期の投資家は、TOR4分の1ほどの領域に錨をおろす(落ち着く)ことができるという。

 

地域法

 TORが活動開始できるように、特別な政令が用意される。「出だしは最初のTOR3ヶ所すなわちハバロフスク地方(『ハバロフスク』と『コムソモリスク』)と沿海地方(『ナデジンスカヤ』)についての政令3令。これが先例となる。調印が行われた瞬間に、ロシアでこの3領域が法的に生まれ、したがって国家予算からの資金調達の基盤ができる。その後、すでに選定済みの6領域が、すぐに同様の手順で法的地位を受け取ることになる」とガルシカ極東発展相。最初の3年間は、法律にもとづいて、TORが極東のみに創設される。

 ロシア政府はアジア市場での資金調達に力を入れている。「我々は最近、韓国の銀行とソウルで協議を行い、現在も活動を共に続けている。韓国企業、ロシアと韓国の合弁企業が実施する極東のプロジェクトの融資については、非常に興味深い条件が提案されている。中国企業とも同様」とガルシカ極東発展相。

 

人手の確保は

 極東の発展の足かせとなっている主な問題の一つは、少ない人口である。極東の6169300平方キロメートルの領域に、わずか640万人しか暮らしていない。極東発展省はこの問題を解決するために、人的資本開発局を創設しようと考えている。「人が少ない。中・長期的に抑制要因となってくるのは、まさにこれ。ロシアのどこにどのような専門家がいるのか、労働市場でそれら専門家の人件費がいかほどになっているのかなど、人事の特別マップが作成されている。ここで触れておきたいのは、昨年の人口流出が25%強減少したこと。さらに、出生率が上昇した」とガルシカ極東発展相。

 また、1ヘクタールの土地を無償で割り当てることで、この地域への移住をうながそうとしている。これは2016年に始まる。

 極東の発展モデルは慎重に実現させていかなければならないが、それでも、間違いを完全に回避することはできないという。「ミスを恐れないということは、ミスをしようと努めるということではない。これはいい加減な、粗末な仕事をするという意味ではない。ゼロから新しいこと、標準的でないことを始めるのだから。状況が刻々と変化する環境の中で、大規模で複雑なプロジェクトを実現するための新たな形態や方法が生みだされるのだということを理解する必要がある。即座に順応し、慎重に思慮深く行動する準備ができていなければならない。適用する方法が間違っていた場合、それを認めることを恐れずに、適時に修正を行う必要がある」とガルシカ極東発展相。

 

記事全文露語)