画像提供:government.ru
EEUが初めて加盟国ではないベトナムと自由貿易協定を結んだことについて、メドベージェフ首相は、「EEUと、アジア太平洋諸国を含む他の国との、同様の特恵貿易・投資協定への扉を開くもの」と述べた。タス通信がこれを伝えている。
ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、キルギスで構成されるEEUはカザフスタンで5月29日、政府間協議会会議後に、ベトナムと自由貿易協定を結んだ。署名を行ったのはメドベージェフ首相とベトナムのグエン・タン・ズン首相。メドベージェフ首相はこの協定を「非常に重要で画期的なできごと」と呼んだ。
「この協定が我々の国の経済に、そして結果的にその国民に利益をもたらす」とメドベージェフ首相。
自由貿易協定は、EEUとベトナムの間で輸出入される品のうち、90%の品の関税を削減する。これによって貿易額は2020年までに100億ドル(約1兆2000億円)に拡大すると予測されている。EEUとベトナムの現在の貿易額は40億ドル(約4800億円)。
1年目、EEUの輸出業者は6000万ドル(約72億円)、ベトナムの輸出業者は1000万ドル(約12億円)節約できる。協定の発効日は8月1日。
インドやニュージーランドとも
EEUは現在、インド、ニュージーランドとの自由貿易協定も模索している。インドとの交渉は2013年に始まり、インドとロシアの首脳会議の中心議題となっている。
インド側は商品とサービスの両方の自由流動を網羅する協定を求めており、韓国と結んだ包括的経済連携協定をモデルにしたいと考えている。
協定交渉の関係筋は、ロシアNOWの取材に対し、カザフスタンなどのEEU加盟国が今後の協定にサービスを含めることに消極的であると話している。ニュージーランドとの交渉はまだ、インドと達している段階まで進んでいない。
メドベージェフ首相によると、40ヶ国がEEUとの同様の貿易協定を強く望んでいたという。
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