外国企業がスヴェルドロフスクを注視

ナタリア・ミハイレンコ

ナタリア・ミハイレンコ

経済特区などが投資家の関心を引き寄せている。スヴェルドロフスク州の経済特区「チタン・バレー」は比較的新しい。2012年に整備開始。すでにアメリカからの最初の入居者が決まっており、日本、フランスの投資家も加わろうとしている。「チタン・バレー」のアルテミイ・クィズラソフ最高経営責任者が、制裁の影響についてロシアNOWに話した。

三菱重工環境・化学エンジニアリングも参加の意向

 現在入居者の中にはアメリカの「プラクスエア」がおり、アゼルバイジャンの「ASグループ」は入居の準備をしている。日本の「三菱重工環境・化学エンジニアリング」およびフランスの「フィジャック・アエロ」とは予備的合意書が結ばれており、アメリカの「ボーイング」、「ケナメタル」、カナダの「ミニカット・インターナショナル」、スウェーデンの「ルーッキ・ルス」などの海外企業とも現在協議中。

アルテミイ・クィズラソフ氏

 世界の不安定な経済・政治状況は、協議の進行や特徴にも影響を及ぼしている。協議に遅れが生じている企業、協議を非公式にしている企業などもあるが、中止は生じていない。

 協議中の企業の多くは、少なからずチタン市場に関係している一流企業であるため。この市場は長期的で、生産サイクルも長く、計画は510年先ではなく、それ以上ということが多い。今年のファーンボロー国際航空ショーでは、経済特区「チタン・バレー」の枠組みの中で、「フィジャック・アエロ」、ロシアのチタン会社「VSMPO-AVSIMA」が覚書を結んだ。

 「三菱重工環境・化学エンジニアリング」は、ロシアに日本の最新固体廃棄物加工機械を導入させたいと考えている。このような工場のために機械を生産する企業の一社が、経済特区「チタン・バレー」に入る。(談)


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