中国向けのガス料金はいくら

アレクセイ・ドルジーニン撮影/ロシア通信

アレクセイ・ドルジーニン撮影/ロシア通信

ロシアと中国が結んだガス供給契約の基本価格は、1000立法メートルあたり360ドル(約3万6000円)前後。アメリカ「ブルームバーグ」がロシア政府の関係筋の話として、これを伝えている。

ドイツはいくら?

ブルームバーグのデータによると、ドイツは昨年、平均して1000立法メートルあたり366ドル(約3万6600円)を支払ったという。ヨーロッパ向けロシア産ガスの昨年の平均供給価格は387ドル(約3万8700円)。

 ロシアの国営ガス会社「ガスプロム」が中国の国営石油・天然ガス会社「中国石油天然気集団公司(CNPC)」と結んだガス供給契約の基本価格は、1000立法メートルあたり360ドル(約3万6000円)前後。さらに中国側が250億ドル(約2兆5000億円)を前払いした場合、これが350ドル(約3万5000円)まで値引きされるという。

 中国に供給するガスの基本価格は、ガスプロムの最大の顧客であるドイツの価格に近いという。

 アレクサンドル・ノヴァク・エネルギー相は5月末、契約価格が原則的に1000立法メートルあたり350ドル近くと話していた。ガスプロムのアレクサンドル・メドヴェージェフ副最高経営責任者は、それより高いと述べていた。

 ロシアNOWが取材を行った専門家の予測値はこれに近い。FX会社「アルパリ」のアンナ・コロレワ氏によると、中国向けのロシア産ガスの価格は、350~450ドル(約3万5000~4万5000円)の間で推移する可能性があるという。この上値部分は、中国が中東から購入している、液化天然ガス(LNG)の価格450~500ドル(約4万5000~5万円)からきている。ロシア産ガスがこれ以上になることはないとコロレワ氏は説明する。

 ロシアの投資分析会社「インヴェストカフェ」のアナリストであるグリゴリー・ビルク氏は、中国向けガスのもっとも可能性の高い価格帯として、1000立法メートルあたり350~370ドル(約3万5000~3万7000円)と述べている。中国向けの価格はヨーロッパの平均価格の水準、もしくはそれより安くなるであろうが、著しく安くなることはないと話す。