2014年の経済予測

ロシア連邦貯蓄銀行(ズベルバンク)のゲルマン・グレフ総裁=タス通信撮影

ロシア連邦貯蓄銀行(ズベルバンク)のゲルマン・グレフ総裁=タス通信撮影

2014年はロシア経済にとって、挑戦となる可能性がある。専門家らは、ロシア連邦経済開発省の予測の主な指標について、実現が難しいと考えている。現状打破のために、ロシア政府には断固たる行動を起こす心の準備が必要だ。2013年の経済成長減速の原因となった傾向は、今後も続きそうである。

景気後退の瀬戸際

 経済専門家集団のアレクセイ・バラエフ氏は、「消費者需要の拡大の減速は続く」と考える。ロシア連邦貯蓄銀行(ズベルバンク)のゲルマン・グレフ総裁もほぼこれを認めている。「民間や公務員の給与を底上げするものが見当たらない。消費者金融が徐々に落ち込む可能性もある。すべてがより難しくなる から、成長の原動力も困難にぶつかる」

 固定資本への投資をめぐる問題もある。「2014年から自然独占企業のサービス料金が凍結されることも、考えておかなければならない。これは投資プログ ラムを減らす。さらにロシアの企業や団体の総利益も減った」と戦略分析研究所「金融・会計コンサルティング」のイーゴリ・ニコラエフ所長は考える。

 GDP成長率が経済開発省の予測より低くなるという点で、大部分の専門家の意見は一致している。良くても1~2%だ。

 「ガスプロムバンク」経済予測センターの上級専門家、マクシム・ペトロネヴィッチ氏はこう考える。「2014年からは高い成長率を予期しなくなる。オリ ンピックがあっても、1~1.5%という低い伸びになるかもしれない。だがこれを悲観的に見る必要はない。緩やかな成長はむしろ自然な現象であり、あらゆ る経済サイクルの自然な状態だ」

 

新たな成長点の模索

 専門家によると、2014年は経済成長の原動力が勢いよく入れ替わるという。国家の影響が最小限の民間セクターという大きなセグメントがある。「投資に 勢いがあり、資源セクターから投資を一部引きだしている。つまり全体的な落ち込みではなく、原動力の変化であって、この傾向は続く」とペトロネヴィッチ 氏。

 別の新たな成長点となりそうなのが、軍需産業だ。「このセグメントでは、さまざまな効果をもたらすような新たな工場、新たな雇用が生まれる可能性があ る。雇用の場の出現とともに、関連生産部門のチェーンが生まれ、独立した地域の発展が維持されるかもしれない」と、ロシア連邦大統領府付属経済・国家行政 アカデミー国家経済調整講座主任のウラジーミル・クリマノフ氏は考える。

 世界銀行上級経済学者であるセルゲイ・ウラトフ氏は、労働生産性の向上がもう一つの成長要因になる可能性があると考える。

 

改革が必須 

 だが新しい原動力には、一連の改革が必要だ。

 「金融・会計コンサルティング」のアナリストも同じ意見だ。それによると、弱くなったロシア経済が2014年、世界的な挑戦に直面するという。これは シェール革命にともなう世界のエネルギー資源市場の変化、現代の経済モデルの全体的な変化、その不安をともなう再生である。この点で、ロシアには新しい経済モデル が必要だという。

 「今日の状況は、非常に重要な一連の改革を行うには理想的」とグレフ総裁。だが改革を始める前に、管理システムを改革する必要があるという。