カムチャツカのタラバガニ捕獲を許可

=Alamy/Legion Media撮影

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ロシア連邦漁業庁は、2008年に適用されたタラバガニ産業捕獲禁止措置を解除した。漁業庁北東地域管理局の消息筋の話として、インターファクス通信紙が伝えた。

 漁業庁は2013年、西カムチャツカ海域で3630トン、カムチャツカ・クリル海域で2130トンのタラバガニの捕獲を許可した。「つまり漁業会社はあ と1ヶ月強待てば、タラバガニを約6000トン捕獲できるようになるということ」と消息筋は説明している。

 現在の価格なら、漁業会社はこの量のタラバガニ を販売することによって、5000~6000万ドル(約50~60億円)の利益をあげることができる。

 

個体数の約10%に当たる5800トン 

 推奨年間捕獲量はこれより前に、農業省が決めていた。同省によれば、5800トンは個体数の約10%になるという。11月半ばにタラバガニの産業捕獲を承認。

このような決定が行われたのは、研究者のアドバイスがあったため。カムチャツカ漁業・海洋学研究所は8月初め、禁漁の期間でタラバガニの個体数が大きく増加したため、産業捕獲を始めることが可能だと伝えた。

 

禁漁期間も密漁は止まず 

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 2005~2007年にも捕獲は何度か禁じられていたが、2008年からは定常的な措置となり、現在まで続いていた。ここ5年漁が許されていたのは、20世紀にタラバガニが人工的に放流されたバレンツ海のみ(現在の捕獲量は年間約4000トン)。

 カムチャツカ沿岸のタラバガニの個体数は、禁漁期間で3800万匹から1億5100万匹まで増えた。禁止されていても、密漁は続いた。5年前は金額にし て年間30億ドル(約3000億円)に達していたが、現在も減ったとはいえ、年間5億ドル(約500億円)分が密漁されている。

 

元記事(露語)

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