ニコライ・フョードロフ・ロシア農相=セルゲイ・ミヘエフ撮影/ロシア新聞
―中国のマスメディアによれば、ロシア極東地域で、広大なロシアの野菜畑を中国人農場経営者が耕作しているとのこと。さらに彼らは、食品生産に大量の化学肥料を使用していると言われているが。
ロシアの畑に中国人農場経営者がのさばっているなどと言うつもりはない。もっとも、問題自体は緊急 なものと考えているが。かなり大量の中国人がロシアの畑で働き、あるいは土地区画を賃借しており、それが常に合法的におこなわれるとはとても言えな い。だがこれは農業省の管轄ではない。移住法の改正が必要だ。われわれは中国の農業省関係者と共に、この問題を提起しており、彼らはこの問題を認めてい る。
殺虫剤や除草剤の使用に関しては、ロスセリホズナゾール(連邦・獣医学・植物衛生監視庁)が基準の順守を注視している。もし違反が見つかれば、直ちにしかるべき措置が取られる。だがわれわれは、提起された問題を否定しない。そうした問題は過去もあったし、現在もある。われわれはその解決に取り組んでいる。
―韓国を農業分野のパートナーと見ているか?ロシアの沿海州の土地に韓国の資金で農業センターを設立し、北朝鮮の労働者をそこの作業に導入する――そんな三者協力プロジェクトをどう思うか?
そういうプロジェクトは有益だと思う。関係知事らとこれを協議する用意がある。ロシア+韓国+北朝 鮮のプロジェクトは非常に将来性があり、政治的にも有益だ。ロシアの地で歴史的に単一の民族の力を統合できればよいのだが。10月末に私は、極東地域のトップらや、韓国、日本の農業ビジネス関係者と協議する。われわれは彼らを支援し、こうしたプロジェクトを、ロシア当局の支援を伴う国家農業プログラムに 組み込む努力をするつもりだ。
中国人に関しては、より慎重でなければならない。すでに話したとおり、中国指導部はすべて理解しているが、すべてを管理しているわけではない。韓国と日本は、管理がより進んでおり、農業技術改良と安全文化が結合されている。だからわれわれは、日本と韓国の投資を奨励することが最も有益だと考えている。
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