韓国の或る銀行がロシアの国営金融機関とともに基金を創設し、その基金からロシア極東の発展をめざす様々なプロジェクトへの出資が行われる =ロイター通信撮影
そのうち半分は、特別な投資基金の創設に用いられ、もう半分は、ウラジオストク港における石炭ターミナルの新設に費やされる。
10億ドルの投資基金を創設へ
韓国のメディアが自国の政府および財界筋の話として伝えたところでは、韓国の或る銀行がロシアの国営金融機関とともに基金を創設し、その基金からロシア極東の発展をめざす様々なプロジェクトへの出資が行われる。
韓国政府の消息筋は、「目下、我々は、自国の会社と資本がロシアの極東およびシベリアの発展に参加するプログラムを作成している。基金は、韓国企業のこの方面での活動を支えるために運用される」と或る新聞に語った。
同氏によれば、基金の正確な規模は今のところ定かでないものの、ロシアと日本のそうした基金が10億ドルであり、ロシアと中国のそれが20億ドルであることを考慮すれば、おそらく10億ドル程度になるという。
なお、韓国政府は、この方面の協力は韓国政府によって完全に承認され支援されている、としている。
石炭用特別ターミナルも建設する意向
また、「韓国開発銀行」は、「韓国西部発電」社とともに、年間2000万トンの石炭を処理できる特別のターミナルをウラジオストク港に建設する意向だ。
同プロジェクトの総額は10億ドルと評価されており、現在、或るコンサルティング会社を参加させて必要な技術文書の作成が進められている。
同社の社員によれば、新ターミナル建設プロジェクトは2014年にスタートする。
韓国のエコノミストらによれば、韓国のニーズに応える特別のターミナルがウラジオストクに完成すれば、自国の発電所までの石炭輸送のコストを節約し、所要日数を1日から3日ほど短縮できる。
極東の地の利
韓国政府は、極東およびシベリアに特別の注意を向けつつ、ロシアとの通商経済および投資協力を促進させたい考えであり、韓国の或る経済関連省庁の代表は、記者らにこう語った。
「ロシアは、韓国の資本とビジネスにとってたいへん魅力的な成長市場であり、我々は、この方面でのビジネスマンたちの事業を支援していく。ロシアがわが国との協力を発展させる意向をつねに強調しているのも、ありがたい。我々は、もちろん欧露のことも忘れないが、地理的その他一連の要因から、ロシアの極東およびシベリアにおけるプロジェクトに専心している」。
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