極東からアジアへの魚の輸出増加

=AFP/EastNews撮影

=AFP/EastNews撮影

沿海地方の2013年上半期水産物輸出量は、昨年と比べて43%多い、36万1000トン(漁獲量の74.7%)だった。これにより、2013年上半期水産物輸出額は、昨年と比べて32.3%増の5億6310万ドル(約563億1000万円)になった。

 水産物の内訳では、鮮魚および冷凍魚が3億6810万ドル(約368億1000万円)で輸出総額の65%を占め、魚卵、レバー、白子が9430万ドル(約94億3000万円)で17%を占めた。

 極東の漁業会社の水産物を輸入しているのは、主に極東の隣国。韓国向けが40%(2億2260万ドル≒222億6000万円)、中国向けが39%(2億 2020万ドル≒220億2000万円)、香港向けが7%(3770万ドル≒37億7000万円)、日本向けが6%(3200万ドル≒32億円)。

 

ロシア鉄道も振り回される 

 水産物輸出増加はロシア鉄道を悩ませている。というのも、2013年の漁期のサケ・マス豊漁と国内輸送の増加を見込んで、貨物拡大に必要な対策すべてを 講じたからだ。フタを開けてみれば、2013年1月から5月までに、ウラジオストク周辺の駅から国内の他の地域に輸送された鮮魚および冷凍魚は、昨年の同 じ時期より12.9%も減っている。

 ロシア連邦漁業庁の情報によると、シベリア鉄道では7月25日時点で、特別保冷車両群650群以上が、ロシア西部への 水産物の発送を待っている状態。

 

ほぼ輸出に特化 

 大統領や政府が変化を求めていた輸出への偏りは、是正されるどころかむしろ、極東の漁業で定番となりつつある。ロシア極東の水産業分野は、名目上ロシア の分野となっているだけの状態に近づきつつある。ロシアの漁業会社は2008年、国から漁獲割り当てと多くの特恵を受け、環太平洋諸国の大きな水産物加工 業界の供給業者になった。

 また、最近適用された連邦法「水産養殖について」が、極東の「漁業地域」の人口に悪影響を及ぼす可能性があると専門家は考える。沿海漁業会社はこれま で、加工用にロシア沿海部に水産物を供給しなければならなかったが、この法律によって供給しなくても済むようになった。

 輸出した方がはるかに大きな利益を得られるため、沿海部の加工会社に供給する業者は減るだろう。そうなると、極東の既存の水産加工会社は原料を入手できなくなり、倒産し、加工業が衰退して しまう。こういったことはすでにカムチャッカや沿海地方で起こっている。

 

「水産会社に任せよ」 

 これらの変更を主導した、サハリン州出身のアレクサンドル・ヴェルホフスキー上院(連邦会議)議員とゲオルギー・カルロフ下院(国家会議)議員は、それぞれの地方政府が連邦政府に相談しつつ、その地域の沿海漁業会社に対し、船で漁獲し、水産物を海上で積み替え、外国の港などのあらゆる場所に輸送できるよ う、許可を与えられるようにすべきだと、以前から訴えていた。

 ヴェルホフスキー上院議員は、この主張の主な哲学を、正確かつ一義的に説明した。ちなみに彼自身も、輸出向けに漁業を行っている会社、非公開株式会社 「ギドロストロイ」の所有者だ。

 ロシア、特に極東の水産資源は、実際に携わる商業界のみが取りしきるべきで、水産業の国家管理は最小限に抑え、法的規制は 水産会社の利益のために実現されなければならないと、ヴェルホフスキー上院議員は考えている。

 

元記事(露語)