5月29日、資源エネルギー庁の高原一郎長官は、露ロスネフチのイーゴリ・セチン社長との会談で、国際帝石とロスネフチがオホーツク海北部マガダン沖の油ガス田2鉱区を共同で開発することで基本合意した。=STR/AFP/Getty Images撮影
「これは日露関係に新たな重要な頁を開くものだ。協力が豊かな実りをもたらすことを大いに期待している」。
一方、ロスネフチは、石油以外の分野でも日本側と協力する用意があることを表明しており、会談では、LNG(液化天然ガス)や電気の供給などについても、話し合われた。
可採埋蔵量は原油換算で計15億7700万トン
国際帝石とロシア最大の国営石油会社「ロスネフチ」は、今日29日、オホーツク海北部マガダン沖の油ガス田2鉱区を共同で開発することで基本合意し、署名を行った。
2鉱区(マガダン2とマガダン3)の可採埋蔵量は原油換算で計15億7700万トン(約117億バレル)で、国際帝石の権益は3分の1。
2鉱区は、総面積2万8千平方メートルで、深さ200メートルの海底にある。経済産業省の統計によれば、日本の2012年の原油輸入量は約13億バレルだった。試掘は2017年から、生産開始は2020年からになる見通しだという。
日本政府もとしても、この日露共同プロジェクトを石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)を通じて開発を全面的に支援する意向で、試掘段階では、JOGMECが費用の50~75%引き受ける可能性があるとの情報もある。国際協力銀行(JBIC)が融資の用意を表明している。
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