ノバテクがガスプロムの独占権を揺さぶるか

写真提供:gazprom.ru

写真提供:gazprom.ru

独立系ガス生産会社に、輸出権が与えられる可能性がある。ドミトリー・メドベージェフ首相が、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で表明した。専門家によると、ロシア最大の独立系天然ガス生産・販売会社「ノバテク」に輸出権が与えられれば、ロシアのガスに対する需要は必ず伸びるという。

メドベージェフ首相がダボス会議で表明 

ロシアの国営天然ガス企業「ガスプロム」のガス輸出独占権を停止することは、「現在ロシアに独立系ガス納入者が存在するため」可能であるが、「損失を出すことはできない」とメドベージェフ首相は述べた。「これがもっとも重要だ。お金が最優先で、残りは協議次第」。メドベージェフ首相によると、「ノバテク」やその他の生産会社に輸出を許可する前に、最大限かつ綿密にその後の影響すべてを計算する必要があるという。

エネルギー省が複数の案を作成中 

現在「ガスプロム」に天然ガス輸出独占権があるものの、パーベル・フョードロフ・エネルギー省次官は、現在政府と輸出自由化の議論を進めており、1月中か2月には決定がなされる可能性があると明らかにした。エネルギー省は輸出法のいくつかの案を作成し、発表している。

「ノバテク」は現在のところ、「ガスプロム」との業務契約にもとづいて、ヤマル半島から液化天然ガス(LNG)を納入する契約を結ぶことしかできないため、独立納入権を得ることを希望している。「ノバテク」は昨年11月、「ガスプロム」の輸出独占権を停止する提案をエネルギー省に行った。アレクサンドル・ノバク・エネルギー相はその際、当事者となる子会社の「ガスプロム・エクスポルト」も含め、どのような権利契約にするかという問題に個別に取り組みながら、直接契約を結ぶことについて同省が検討すると述べた。

ガスプロムは反対 

「ガスプロム」は輸出者の多様化に反対している。同社のセルゲイ・クプリヤノフ広報担当は、「既存のシステムは承認された効率の良いものだ」と公式にコメントしている。消息筋によると、エネルギー省は「ガスプロム」の輸出独占権停止を支持しているものの、LNG限定だという。連邦独占禁止局やエネルギー省の正式なコメントは得られなかったものの、この2者が「ノバテク」のイニシアティブを支持していると伝えられていた。

「ノバテク」に天然ガス独立輸出権が与えられれば、ロシアのガスの需要は伸びると、投資・金融会社「カピタル」のヴィタリー・クリュコフ氏は話す。また、ヨーロッパはロシアからガスを購入したい考えだが、輸出者の多様化と「ガスプロム」の輸出独占権の停止を求めているという。輸出自由化が実現すれば、「ノバテク」はこの市場で有利になる。クリュコフ氏は、独立系会社がダンピングをすることはないが、「ガスプロム」は競争を覚悟しなければならなくなると考える。

元原稿