モスクワ都心に丸亀製麺が出店

=Alamy/Legion Media撮影

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アジア諸国、アメリカ、オーストラリアで外食チェーン店を展開する、日本の「トリドール」が2月、モスクワに「丸亀製麺」1号店をオープンする。このプロジェクトがうまくいったら、5年間で国内100店舗まで増やしていくという。

店舗面積200平方メートル、80席の1号店は、モスクワ市中心部のピャトニツカヤ通り29-8(地下鉄トレチャコフスカヤ近く)に開店する。株式会社「トリドール」にコンサルティング・サービスを提供する、アメリカの総合不動産会社「ジョーンズ・ラング・ラサール」のロシア事務所がこれを明らかにした。

「トリドール」はロシア国内に5年で100店舗を開店する計画を立てているが、1号店の売り上げ次第でそれが修正される可能性がある。「トリドール」の本社は、ロシアの現地法人が「数日以内」に問い合わせの対応をすることを約束した。現地法人の有限責任会社「トリドール」は、2012年2月に登録されていた。

日本にある安いセルフサービスの「丸亀製麺」チェーン店では、一人前のうどんが平均300~600円(100~200ルーブル)で提供されているが、モスクワの店ではうどんの平均価格が350ルーブル(1050円)に設定されるという。

日本料理はモスクワで人気TOP3の一角 

日本料理は、ロシア料理やイタリア料理と並んで、モスクワで人気TOP3に入ると、日本食チェーン「プラネタ・スシ(寿司惑星)」などを展開する、外食ホールディング「ロスインテル」のワレリヤ・シリナ副社長は話す。

市場調査会社「シノベイト・コムコン(Synovate Comcon)」のデータでも、日本食の人気は証明されており、昨年9ヶ月間で3ヶ月に1回以上寿司バーや日本食レストランに行った、10歳以上のモスクワ市民は、全体の20.1%にのぼった(平均利用額877ルーブル≒2500円)。

同じく3ヶ月に1回以上訪れた場所としてもっとも数字が高かったのは、マクドナルド、ケンタッキー・フライドチキン、サブウェイ、バーガー・キング、ウェンディーズなどのアメリカ系ファーストフード・チェーン店を中心としたファーストフード店で、全体の35.8%、平均利用額377ルーブル(約1100円)だった。

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また、カフェ(平均利用額412ルーブル≒1200円)が19.6%、ピザ屋(468ルーブル≒1400円)が16.8%、キオスクなどの通りの販売拠点(112ルーブル≒300円)が12%だ。欧米のファーストフード店が活発にロシア市場で展開する中、日系の外食ホールディングはこれまでロシアで展開してこなかった。

ロシアのうどんチェーン店は不振だったが 

その代わり、ロシアの外食ホールディング「ヴェスタ・ツェントル・インテルネショナル」が、うどんやそばを提供する汎アジア料理チェーン店「メンザ」を活発に展開している。5店舗ある「メンザ」の価格は「丸亀製麺」よりも高く、サービスはウエーターが行う。このホールディングは、「ヤキトリヤ(焼鳥屋)」、「ギンノタキ(銀の滝)」、「フジコ」、「ベントー(弁当)」なども運営している。

他にもロシアのうどんチェーン店「ウドンヤサン(うどん屋さん)」がある。2007年にモスクワでオープンし、3年で11店舗まで増えたが、現在は1店舗に縮小した。これについてシリナ副社長はこう話す。「バラツキのある質、高い店舗貸料、立地の悪さ、資金不足など、原因はいろいろ考えられます」。

一部専門家は、「丸亀製麺」がこのような条件をクリアしようとしたことから、平均価格が高くなったと考えているが、1日500人の来客があれば、開店に費やした費用(水道やガスなどの供給網によって1平方メートルあたり2~3ドル)は、2年で回収できる可能性があるという。

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