「世界水泳カザン」が24日開幕

アレクサンドル・ヴィリフ撮影/ロシア通信

アレクサンドル・ヴィリフ撮影/ロシア通信

「2015年世界水泳」が24日、ロシア連邦タタールスタン共和国カザン市で開幕する。ロシアの選手は大会中、どの国の選手を特に注視するのだろうか。ロシアNOWが特集する。

 世界水泳カザンでは、新しい種目がいくつもお目見えする。 飛び込みとシンクロナイズドスイミングで混合種目が加わるほか、2013年のバルセロナ大会で実験的に行われたハイダイビングが完全な大会種目となった。究極の飛び込みの選手はこれから、安心して金メダルを目指すことができる。今大会では6競技75種目が行われる。開催国ロシアは、ほぼすべての種目で表彰台を目指す。

 

中国勢を飛び超える

 2012年ロンドン夏季五輪の3m飛び込みで金メダルを手にした、ロシア代表のイリヤ・ザハロフは、特別な思い出を残しただけでなく、未来への希望を生んでいる。バルセロナ大会では個人戦でメダルを獲得することはできなかったが、エヴゲニー・クズネツォフとのシンクロナイズド飛び込みで銀メダルを獲得している。中国勢には五輪で勝った後、世界シリーズでしか勝てていない。だが地元開催の大会に向けて、しっかりと調整した。

 飛び込みロシア代表のオレグ・ザイツェフ・コーチは、ザハロフに期待している。「今シーズン始めの時点ですでに、ザハロフは可能性を示した。世界水泳前の大会を通して、すべてを良好な状態にもっていくことがロシア代表の課題だった。ザハロフは今大会でも優れた飛び込みの選手、世界最高の跳ね板飛び込みの選手になる」とザイツェフ・コーチ。

 世界水泳カザンでは初めて、シンクロナイズド飛び込み男女混合が行われる。新種目の注目点はエンターテインメント性と予測不可能なところ。強豪の中国をもってしてもだ。

 ハイダイビングでロシアのファンが期待しているのは商業世界大会のチャンピオンであるアルチョム・シリチェンコ。メダル獲得実績のあるコロンビアのオルランド・デュク、イギリスのゲイリー・ハントと競う。

 

シンクロナイズドスイミングの混合デュエット

 シンクロナイズドスイミング・ロシア代表は1997年以来、主要な国際大会で負け知らず。現在でもメダルの有力候補である。五輪で金メダルを3個獲得し、世界選手権で16回優勝しているシンクロナイズドスイミングのスター、ナタリヤ・イシチェンコが出産後、代表に戻ってきた。

 シンクロナイズドスイミングの男女混合は、シンクロナイズド飛び込みの男女混合よりもいろいろと話題になった。ロシア代表として出場するのは、国内唯一の男子シンクロ選手アレクサンドル・マリツェフとダリナ・ヴァリトワ。シンクロ・ロシア代表のタチヤナ・ポクロフスカヤ・コーチは、マリツェフが国際水泳連盟の決定を待ち、シンクロをやめなくてよかったと話す。「マリツェフがくじけずに、練習を続けてくれてよかった。本当にシンクロナイズドスイミングを愛している青年」とポクロフスカヤ・コーチ。

 マリツェフ自身は、世界水泳のために復活したアメリカの有力候補ビル・メイと競うつもりでいる。「ビル・メイと会えるのがとても嬉しい。経験豊富で一目おかれている選手だから。だけどロシアは手ごわい相手になれるし、トップを目指して戦う」とマリツェフ。

 

女子水泳

 あらゆる水泳種目でメダルを獲得しているアメリカのマイケル・フェルプスは、選手としてではなく、名誉来賓としてカザンを訪れる。代わりにアメリカ代表にメダルをもたらそうとしているのがミッシー・フランクリン。バルセロナ大会では、女子水泳選手としては記録的な6個の金メダルを獲得している。

 ロシア代表にもメダルの有力候補がいる。それはユリヤ・エフィモワだ。バルセロナ大会で2個の金メダルをロシア代表にもたらした。本人はドーピング・スキャンダルと失格によって評判に傷がついたと話しているが、それでも自分が本当のチャンピオンであるということを証明しようという決意がある。

 本人は4月にこう話していた。「国内選抜で他の選手に恐れられるような泳ぎをしたい。今はまだ完全な状態になっていないけど、カザン大会までに整える。そうなった時にどんな結果がでるかしら」。リトアニアの五輪チャンピオン、ルタ・メイルティテは、エフィモワのライバルである。2013年に100m平泳ぎで世界新を出している選手だ。どんな戦いを見せてくれるだろうか。