マクシム・ボゴドヴィード撮影/ロシア通信
ソチ五輪後、プルシェンコは、一線を退いてアイスショーに専念する意向を表明していたが、今年三月の脊椎手術の成功後、自身五度目のオリンピック出場への意欲を示し、タス通信によれば、「怪我したところは全治しており、もう傷めるところはありません。五度目の五輪に出場して好い演技をしたい」と述べた。
また、これまで二度オリンピックで金メダルに輝いているプルシェンコは、五回の五輪に出場してフィギュアスケート男子シングルの歴史を塗り替えたいとし、「スポルト・エクスプレス」によれば、「あっと言わせるようなことをしたいです。今のところ男子シングルで五回オリンピックのリンクに立った選手はおらず、私はメダルも狙っています」と語った。
順調な回復
その後、プルシェンコは、よりハードなトレーニングに着手し、早くも6月頃には一定の成果を達成して、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳び、日本で数回のショーに出演し、夏と10月には、日本、中国、ルーマニアで自分のショーを催した。
2018年ピョンチャン五輪出場候補者名簿にプルシェンコを加えるよう勧告したロシア・フィギュアスケート連盟のワレンチン・ピセーエフ会長は、こう述べる。
「国のためにとても多くを為してきた彼をリストに含めないのも、如何なものかと…。これは、もちろん敬意の印です。プルシェンコには意欲はあるものの、可能性について述べるのは時期尚早であり、すべてはそんなに簡単ではありません」
懐疑論
アイスダンスのオリンピック銀メダリストのイリヤ・アヴェルブフ氏は、プルシェンコの次の五輪での活躍についてもっと懐疑的な見方をしており、スポーツ・ポータルサイト「Sportbox」によれば、こう述べた。「プルシェンコが自信と意欲に満ちているなら、滑らなくてはなりません。そのためには、公開練習など一切必要なく、とにかく競技会に出場すべきです。プルシェンコはこの四年間で何をしました? 何回大会に出場できましたか?」
アヴェルブフ氏は、プルシェンコは若手にとって大きなプレッシャーとなっているのでそろそろ身を退く時ではないかとし、こう述べる。「ロシアにはすでに有望な若手が数多く育っており、もしも状況がちがっていたら彼らはもっと早く成長していたことでしょう。ですから、プルシェンコはもうやめるべきだと私は思います」
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。