プルシェンコの代わりとなる選手が大きな大会でうまく演技できなかったことから、連盟が五輪でメダルを取れるのはプルシェンコしかいないと判断したと、本人は説明する。
団体戦後の他の選手との交替を自ら申し出ていたというが、なぜそれが却下されたのかについて、本人は連盟に聞いてほしいとしている。「なぜ私が氷上にあがろうとしたか、なぜ他の選手がそれをしなかったかについては、ゴルシュコフ連盟理事が説明する」とプルシェンコ。
ゴルシュコフ理事は「スポルト・エクスプレス」紙のインタビューに対し、いかなる圧力もプルシェンコにかけていないと話した。競技への出場申請について決めるのは本人しかいないことを、プルシェンコ自身は知っていたという。
プルシェンコは男子シングル・ショートプログラムが行われた13日、演技の直前に腰痛を訴えて棄権した。その後引退を発表。棄権したことについては、自由民主党のジリノフスキー党首が本人や連盟を批判するなど、国内でさまざまな議論が巻き起こっている。
ソチ五輪から採用になった団体戦では、プルシェンコは金メダリストになっている。
エフゲニー・プルシェンコのCNNのインタビュー=ビデオ提供:YouTube/CNNru
プルシェンコはその後、ロシア・フィギュアスケート連盟が、ソチ五輪個人戦への出場を強制したわけではないと弁明した。連盟の公式ウェブサイトにプルシェンコの声明が掲載されている。
本人の説明によると、CNNのインタビューに答えた際、正しく理解されなかったという。「私は英語でインタビューに答えたが、堪能ではないため、言ったことが正しく解釈されていないこともあった。また、英語の質問の意味と細かいニュアンスを、100%理解しきれていない場面もあった」。