ロシアのカマズにとって試練の時

「ダカール2014」に参戦しているカマズのチームは不測の事態に見舞われているが、戦いはこれからだ。

 南米で、権威あるマラソンラリー「ダカール2014」の三分の一が消化された。いつもロシアのチーム「カマズ・マスター」が強さを見せているトラック部門では、今のところ「イヴェコ」に乗るオランダのジェラル・デ・ロイがリードしており、ロシアの「カマズ」の4チームがデ・ロイを猛追している。

 

「ダカール2013」銀のマルデーエフがリタイア

 当初、カマズのチームは5つだったが、早くも第二ステージで、アイラト・マルデーエフの4人組がレースを諦めざるをえなくなった。

 不測の事態は、サンルイス~サンラファエル間の386キロメートル地点で発生した。トラックは、干上がった川の岸辺を走行中、地すべりのためにひっくり返り、マシンを戦える状態に戻したものの、主催者は、「ダカール2013」の銀メダリストをレースから外す決定を行った。

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宿敵オランダ・チームのスポーツマンシップに感激

 原因は、転倒時にGPSが使用不可能となったことであり、これは、ルールによって厳しく禁じられている。ロシアのチームは、カマズのメカニックたちの考えではGPSの故障は自然発生的なものであるため、主催者の決定に抗議したが、マルデーエフのチームは、ロシアへ帰らざるをえなくなった。マルデーエフは好調な滑りだしを見せて第一ステージで勝利していただけに、残念無念。

 マルデーエフのすぐ後を追っていたデ・ロイは、なんと自分の車を停め、パートナーたちとともに、事故に遭った宿敵を手助けした。この停車のために、「イヴェコ」チームは、約20分ロスしたものの、第二ステージの結果の見直しの際、デ・ロイは、総合首位となった。

 

ロシアのトラックVS彷徨えるオランダ人

 マルデーエフが抜けた後、ロシアの旗手となったのは、昨年の「ダカール」の銅メダリストであり第三ステージで勝利を収めたアンドレイ・カルギノフ。第四ステージでも勝利は確実かと思われたが、決定的な局面でタイヤがパンクしてしまい、カルギノフは、デ・ロイから1分半遅れて第四ステージを終えた。

 カルギノフは、その日の結果をこうコメントしている。「朝は準備万端にスタートしましたが、特別の区間でとても難儀しました。埃と石が多く、難路そのもの。その日は終始リードしていましたが、後半でタイヤがパンクしてしまいました。タイヤの交換に時間を奪われて、ジェラル・デ・ロイに抜かれてしまい、追いつこうとしても時間がありませんでした」

 

捲土重来なるか 

 第五ステージでは、ロシア勢の活躍が目立ち、アルゼンチンのチレシトとサン・ミゲル・デ・トゥクマンの両都市を結ぶ912キロメートルの区間で、6時間57分46秒をマークしたドミトリー・ソートニコフのチームが、勝利をものにした。

 一方、オランダのデ・ロイとロシア勢でトップのアンドレイ・カルギノフの差は、32分まで縮まった。

 「ダカール」の勝負はまだまだこれからで、これまでカマズが見せてきたように、戦況はまったく予断を許さない。

 

ロシースカヤ・ガゼタ(ロシア新聞)タス通信の記事を参照。