ファビオ・カペッロ監督=AP通信撮影
カペッロがサッカー男子代表をW杯に導く
イタリア人のファビオ・カペッロ監督率いるサッカー男子ロシア代表は、2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会欧州予選のグループFで、最初に本大会行きの切符を手にした。ポルトガル、イスラエル、アゼルバイジャン、北アイルランド、ルクセンブルクを残しての出場決定だった。
2006年と2010年のワールドカップには出場できなかったため、ロシアのサッカー・ファンはカペッロ監督を高く評価している。代表は見ていて楽しい、攻撃的な試合運びをするようになった。
国全体がブラジル大会の組み合わせ抽選会の結果を注視した。多くの国民は運が良かったと考えている。対戦相手はベルギー、アルジェリア、韓国。カペッロ 監督が大会までにどのような準備をするのかはわかっていない。2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会まで契約を更新するという話は出ている。
カザン夏季ユニバーシアード
ロシア通信撮影
この国際学生競技大会で、ロシア勢は地の利で155個の金メダルを獲得し、記録を更新した。多くの種目でロシア代表レベルが戦っていたが、外国の普通の学生と戦わせる必要があるのかと考えられていたことも事実だ。
ユニバーシアードは大々的に行われ、開会式と閉会式にはプーチン大統領を始めとする高官が出席。大会前は、カザンで現代的なスポーツ施設が次々と建設されていた。観客動員数も予想をはるかに上回り、ロシア人が活躍した種目では、チケットが完売していた。
男子バレーがヨーロッパ制す
バレーボール男子ロシア代表は、オリンピック、ワールドリーグ、ワールドカップで優勝していたものの、欧州選手権で20年間優勝することができなかっ た。だがようやく金メダルを手にした。デンマーク・コペンハーゲンの「パルケン」で行われた決勝で、ロシアはイタリアと対戦し、3-1で勝利。身長2メー トル18センチのドミトリー・ムセルスキー選手は、最優秀選手に選ばれた。
2013年ワールドリーグと同様、アンドレイ・ヴォロニコフ新監督のもとでの優勝である。オリンピックで代表を優勝に導いた、前任のウラジーミル・アレ クノ監督は、ストレスと健康問題で辞任していた。女子ロシア代表のユーリ・マリチェフ新監督も、ドイツで行われた欧州選手権で、チームを優勝させた。
NHLのオヴェチキンとボブロフスキー
アレクサンドル・オヴェチキン選手=AP通信撮影
北米のNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)のロックアウトにより、契約していたロシアの選手の一部は、東欧のコンチネンタル・ホッケー・リーグ (KHL)でシーズンを開始した。その後ロックアウトが解除され、北米に戻った。「ワシントン・キャピタルズ」のフォワードであるアレクサンドル・オヴェチキン選手は、3度目のハート記念賞と、同じく3度目のモーリス・リシャール賞を受賞し、「コロンバス・ブルージャケッツ」のゴールキーパーであるセルゲ イ・ボブロフスキー選手は、ロシア人としては初めてのヴェジーナ賞を受賞した。
サンクトペテルブルク世界武道・格闘技大会
第1回世界武道・格闘技大会の開催国となった北京からバトンを受け取り、サンクトペテルブルクが第2回を開催。15種目は4会場で行われた。ロシアは地の利で金メダル47個、銀メダル20個、銅メダル26個の合計93個を獲得。ボクシング、レスリング、ヨーロピアン柔術、キックボクシング、サンボ、相 撲、ムエタイで主に活躍した。メダル獲得数でロシアに続いたのはフランス、次に日本。
プルシェンコの復活劇
Imago Sportfotodienst撮影
フィギュアスケート男子シングルのエフゲニー・プルシェンコ選手は、2013年1月以来の大会出場を果たした。復活の舞台となった「ボルボ・オープン・カップ」(ラトビアの首都リガで開催)で、見事に金メダルを獲得。グランプリ・シリーズではない小さな大会だったが、会場は満員御礼だった。椎間板(ついかんばん)の手術を12回受け、人工椎間板が入っているものの、オリンピック・シーズンの出だしは好調である。
クリチコ対ポベトキン
ウクライナのWBA、WBO、IBF、IBO世界ヘビー級王者のウラジミール・クリチコ選手と、ロシアのWBAレギュラー王者のアレクサンドル・ポベトキン選手の対戦の日を、ファンは5年間待っていた。ボクシングの試合として、それほど見ごたえのあるものではなかったかもしれないが、やはり興奮度は高 かった。インターネットの検索データによると、2人の対戦は2013年最大のイベントだった。
試合は12ラウンドまで続き、審判全員の判定の一致でクリチコ選手は勝利した。クリチコ選手は勝利の喜びとともに、1700万ドル(約17億円)以上の高額な賞金を手にした。
イシンバエワが3度目の世界チャンピオンに
エレーナ・イシンバエワ選手=写真提供:Corbis/ Foto
世界陸上モスクワ大会が行われたルジニキ・スタジアムは、棒高跳びを目当てに訪れた観客で満員になった。エレーナ・イシンバエワ選手を応援していた圧倒 的多数の観客は、感動的な勝利を目にすることとなった。イシンバエワ選手は4m89をきれいに跳び、ロンドン五輪の金メダリストであるアメリカのジェニファー・サーの4m82をこえて見事優勝し、3度目の世界チャンピオンになった。
イシンバエワ選手は優勝を果たした後、結婚と出産のために引退することを表明。だがその数ヶ月後に、2016年リオデジャネイロ夏季五輪を目指す可能性を示唆した。
世界水泳バルセロナでシンクロ組みが優勝
世界水泳選手権バルセロナ大会の国別メダル獲得数で、ロシアは3位だった。1位はアメリカ、2位は中国。ロシアは金メダル9個、銀メダル6個、銅メダル4個の合計19個を獲得した。金メダル9個のうち、7個がシンクロナイズドスイミング。
15度の世界チャンピオンを経験しているシンクロナイズドスイミングのスヴェトラーナ・ロマシナ選手は、大会主催者から閉会式に招待された。そして単な る来賓としてではなく、アンコールに応えてソロのプログラムを披露した。ちなみに、欧州水泳連盟はロマシナ選手を、2013年最優秀選手に選んでいる。
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